Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

nfs:nfs3_dynamic

説明

UDP などのコネクションレストランスポートを使用する、NFS バージョン 3 でマウントされたファイルシステムに対し、「動的再転送」と呼ばれる機能を有効にするかどうかを制御します。この機能は、サーバーの応答時間を監視し、RPC タイムアウトと読み取り / 書き込みの転送サイズを調整することによって、再転送の回数を減らそうとするものです。

データ型

整数 (32 ビット)

デフォルト

0 (無効)

範囲

0 (無効)、1 (有効)

単位

ブール値

動的か

はい。ただし、このパラメータは、ファイルシステムごとにマウント時に設定されます。特定のファイルシステムに影響を与えるには、このパラメータを変更してからそのファイルシステムをアンマウントし、再びマウントします。

検査

なし

どのような場合に変更するか

サーバーの応答やネットワークの負荷が急激に変動する状況では、動的再転送の機能により RPC タイムアウトの回数が不当に増えたり、読み取り/書き込みの転送サイズが不必要に小さくなったりすることがあります。この機能を無効にすると、スループットは向上するかもしれませんが、おそらくサーバーの応答やネットワークの負荷により急激な変動が目立つようになります。

安定性レベル

発展中