Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

tcp_sack_permitted

説明

2 が設定されていると、TCP は常に、選択的肯定応答 (SACK) 許可オプションを指定して SYN セグメントを送信します。TCP は、SACK 許可オプションを指定した SYN セグメントを受信し、かつこのパラメータに 1 が設定されていると、SACK 許可オプションを指定して応答します。このパラメータに 0 が設定されていると、着信セグメントに SACK 許可オプションが指定されているかどうかにかかわらず、TCP は SACK 許可オプションを送信しません。

SACK オプションについては、RFC 2018 を参照してください。

デフォルト

2 (アクティブに有効にする)

範囲

0 (無効)、1 (パッシブに有効にする)、2 (アクティブに有効にする)

動的か

はい

どのような場合に変更するか

SACK 処理を行うと TCP 再送のパフォーマンスが向上するため、アクティブに有効にすべきです。SACK オプションをアクティブに有効にすると相手方が混乱するおそれがあるような場合は、1 を設定します。それによって SACK 処理は、着信接続で SACK 処理が許可されているときだけ行われます。

コミットレベル

変更の可能性あり