Solaris DHCP の管理

DHCP サーバー間で構成データを移動する方法 (dhcpconfig)

  1. データの移動 (またはコピー) 元のサーバー上で、スーパーユーザーになります。

  2. 次の書式でコマンドを入力します。


    # /usr/sbin/dhcpconfig -X filename -a network-addresses -m macros -o options
    

    filename には、エクスポートするデータを圧縮して格納するための完全パス名を指定します。コマンドオプションにキーワード ALL を使用すると、すべてのネットワーク、マクロ、またはオプションをエクスポートできます。たとえば、次のようにします。

    # /usr/sbin/dhcpconfig -X dhcp2465_data -a ALL -m ALL -o ALL
    

    あるいは、コンマで区切られたリストを使用して、特定のネットワークアドレス、マクロ、および構成オプションだけをエクスポートできます。たとえば、次のようにします。

    # /usr/sbin/dhcpconfig -X dhcp2465_data -a 24.63.0.0,24.62.0.0 \
    -m 24.63.0.0,24.62.0.0,SUNW.Ultra-5_10 -o Sterm
    

    dhcpconfig コマンドについての詳細は、dhcpconfig のマニュアルページを参照してください。

  3. エクスポートするデータが入ったファイルを、データの移動先の DHCP サーバーがアクセス可能なファイルシステムに移動します。

  4. データの移動先のサーバー上で、スーパーユーザーになります。

  5. 次の書式でコマンドを入力します。


    # /usr/sbin/dhcpconfig -I filename
    

    filename には、エクスポートするデータが入ったファイルの名前を指定します。

  6. データのインポートが完了した後は、ネットワークテーブルを調べて、変更する必要があるデータを見つけます。

    ネットワークを移動した場合は、pntadm -P network_address を使用して、移動したネットワークのネットワークテーブルを出力します。このようなアドレスに使用される所有サーバーと構成マクロを変更する必要もあります。たとえば、アドレス 24.63.0.2 の所有サーバー (24.60.3.4) とマクロ (dhcpsrv-2460) を変更するには、次のコマンドを使用します。

    pntadm -M 24.63.0.2 -s 24.60.3.4 -m dhcpsrv-2460 24.60.0.0

    アドレスが多数ある場合は、各アドレスを変更するコマンドが入ったスクリプトファイルを作成します。そして、そのスクリプトを pntadm -B コマンドで実行します。つまり、pntadm をバッチモードで実行します。 詳細については、pntadm のマニュアルページを参照してください。

  7. dhcptab マクロを調べて、値を変更する必要がありそうなオプションを見つけます。

    dhtadm -P を使用して、dhcptab 全体を出力します。そして、grep などのツールを使用して、変更する必要がありそうなオプションまたは値を見つけます。次に、dhtadm -M を使用して値を変更します。たとえば、マクロ中の NIS、NIS+、または DNS のドメイン名やサーバー名を変更する必要もあります。たとえば、次のコマンドは、マクロ mymacro 内にある DNSdmainDNSserv の値を変更します。

    dhtadm -M -m mymacro -e 'DNSserv=dnssrv2:DNSdmain=blue.net'