DHCP サーバーがマクロを処理するときは、そのマクロに定義されているネットワークオプションと値を、クライアントへの DHCP メッセージに含めます。サーバーは、特定のタイプのクライアントに対し一部のマクロを自動的に処理します。
マクロを自動的に処理するためには、マクロの名前が、次の表に示すカテゴリのいずれかに従っている必要があります。
表 1–3 自動処理のためのマクロのカテゴリ
マクロのカテゴリ |
説明 |
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クライアントクラス |
このマクロ名は、クライアントマシンのタイプやオペレーティングシステムによって指定されたクライアントの種類と一致する。たとえば、SUNW.Ultra-1 という名前のマクロがサーバーに存在する場合、ハードウェア実装が SUNW,Ultra-1 であるクライアントは、自動的に SUNW.Ultra-1 マクロの値を受け取る。 |
ネットワークアドレス |
このマクロ名は、DHCP が管理するネットワーク IP アドレスと一致する。たとえば、サーバーのマクロの名前が 125.53.224.0 の場合、125.53.224.0 ネットワークに接続されているクライアントはいずれも自動的に 125.53.224.0 マクロ内の値を受け取る。 |
クライアント ID |
このマクロ名は、通常は Ethernet または MAC アドレスから導出された、クライアント用の一意の識別子と一致する。たとえば、08002011DF32 という名前のマクロがサーバーに存在する場合、(Ethernet アドレス 8:0:20:11:DF:32 から得られる) クライアント ID 08002011DF32 を持つクライアントは、08002011DF32 という名前のマクロにある値を自動的に受け取る。 |
表 1–3 に示されているカテゴリのいずれも使用しない名前を持つマクロは、下記のいずれかの条件が満たされた場合にのみ処理することができます。
マクロが IP アドレスに割り当てられる場合
マクロが、自動的に処理される他のマクロに含まれる場合
マクロが、IP アドレスに割り当てられている他のマクロに含まれている場合
サーバーを構成する場合、デフォルトでは、そのサーバーの名前と一致する名前の付いたマクロが作られます。このサーバーマクロは、自動処理が行われる名称タイプのいずれとも一致しないため、いずれのクライアントに対しても自動的に処理されません。後でサーバー上で IP アドレスを作成する場合、その IP アドレスは、サーバーのデフォルトのマクロを使用するように割り当てられます。