Solaris DHCP の管理

ネットワーク構成情報

管理者は、どのような情報を DHCP クライアントに提供するかを決める必要があります。DHCP サーバーを構成するときにはネットワークの基本的な情報を指定しますが、後で、クライアントに提供したい情報を追加することもできます。

DHCP サーバーは、オプションと値の対、およびマクロの形で、dhcptab データベースにネットワーク構成情報を保存します。オプションはクライアントに供給するネットワークデータのキーワードです。値はオプションに割り当てられ、DHCP メッセージでクライアントに渡されます。たとえば、 NIS サーバーのアドレスは、DHCP サーバーによって割り当てられた値 (IP アドレスのリスト) を持つ NISservrs というオプションを使用して渡されます。マクロは、クライアントに供給したい任意の個数のオプションをグループ化するための便利な方法です。管理者は、DHCP マネージャを使って、オプションをグループ化するマクロを作成し、それらのオプションに値を割り当てることができます。グラフィカルユーザーインタフェースでないツールを使用する場合は、DHCP 構成テーブル管理用ユーティリティ dhtadm を使ってオプションやマクロを処理することができます。