Solaris DHCP サービスには、DHCP デーモン、管理ツール、および異なるデータストレージ機能のための別個のデータアクセスモジュール (パブリックモジュールと呼ばれる) が含まれます。Solaris DHCP は、必要なデータストレージ機能をサポートするための、共有オブジェクトとして実装される、ユーザー独自のパブリックモジュールを作成できる API を提供します。パブリックモジュールを Solaris DHCP フレームワークに組み込むと、DHCP サービスがそのデータをこのパブリックモジュールを使ってユーザーのデータベースに格納します。パブリックモジュールは Solaris DHCP サービスから独立して提供することができるため、誰でも任意のデータストレージ機能をサポートするためにモジュールを開発し、配布することができます。
このアーキテクチャを使用する Solaris DHCP の最初リリースでは、ASCII ファイル、NIS+、およびファイルシステムベースのバイナリデータ格納に対するパブリックモジュールが提供されます。このマニュアルでは、開発者が任意のデータベースに対する独自のパブリックモジュールを作成するときに必要となる情報を提供します。