Solaris DHCP サービス開発ガイド

データ格納構成データの受け渡し

Solaris DHCP データアクセスアーキテクチャは、データ格納固有の構成データをパブリックモジュールに (従って、データ格納に) 渡すためのオプションの機能を提供します。この機能は、ASCII 文字列として実装されます。ASCII 文字列は、DHCP サービス管理インタフェース (dhcpconfig または dhcpmgr) を介してフレームワーク構成層に渡され、DHCP サーバーマシンに格納されます。詳細は、dhcpsvc.conf(4) のマニュアルページを参照してください。この文字列でどのような情報を渡すのかは、ユーザーが決定し、DHCP 管理者は管理ツールを介してこの文字列の値を提供します。この文字列は、たとえば、データベースへのログインに必要なユーザー名とパスワードなどを含むことができます。

DHCP 管理者から情報を得るには、適切なダイアログを表示するために JavaBeansTM コンポーネントを作成する必要があります。この情報は、その後単一の ASCII 文字列として管理インタフェースに渡されます。この ASCII 文字列トークンの形式は、デバッグを容易にするために文書化されていなければなりません。この機能をサポートするためのパブリックモジュールは 第 3 章「サービスプロバイダ層の API」で記述される configure() 関数を実装し、エクスポートする必要があります。


注 –

このアーキテクチャでは、ASCII 文字列は暗号化されません。クリアテキストで /etc/inet/dhcpsvc.conf ファイルに保管されます。暗号化された情報が必要な場合は、フレームワーク構成層に渡す前にビーンは情報を暗号化する必要があります。