SunVTS 4.4 テストリファレンスマニュアル

第 23 章 環境テスト (env5test)

env5test は、Sun Fire 280R 製品ラインの環境サブシステムを実行して、その妥当性検査を行います。 このテストには、システムのファン、キースイッチ、LED、電源装置、および温度センサーを検査するサブテストも含まれています。

このテストはスケーラブルテストではありません。


注 -

64 ビットのテストだけがサポートされています。


env5test テストの条件

env5test のオプション

ダイアログボックスを表示するには、システムマップにあるテスト名を右クリックし、Test Parameter Options を選択します。 システムマップにこのテスト名が表示されない場合は、グループツリーを展開すると表示される場合があります。展開しても表示されない場合は、このテストに合ったデバイスがシステムに含まれていない可能性があります。 詳細は、『SunVTS 4.4 ユーザーマニュアル』を参照してください。

図 23-1 env5test テストパラメタオプションダイアログボックス

Graphic

表 23-1 env5test のサブテスト

サブテスト 

説明 

Fan test 

システムの各ファンバンクを繰り返し実行し、現在の速度と状態を調べます。 ファンの状態が正常でない場合は、障害の情報を表示します。 さまざまなタイプのファンに対して、そのプロパティに合わせた個別テストが用意されています。 機能テストモードでのみ有効です。 

Keyswitch status 

現在のキースイッチ位置を表示します。 すべてのモードで有効です。 

LEDs test 

システムの緑色とオレンジ色の LED を個々に点灯、消灯させてから、元の状態に戻します。 全 LED テストを選択する (デフォルト) ことも、カテゴリ別テストを選択することもできます。 テスト時に LED を点灯させる時間も指定できます。 機能テストモードでのみ有効です。 

Power supply status 

システムに搭載されている電源装置数、各電源装置の状態、および適用可能な場合には、現在の (I) 消費電力情報を調べます。 電源装置の状態が正常でない場合は、障害の情報を表示します。 すべてのモードで有効です。 

Temperature status 

システムの温度センサーの現在温度を調べ、すべての温度が通常の動作パラメタ範囲内であることを確認します。 すべてのモードで有効です。 

env5test のテストモード

表 23-2 env5test のテストモード

テストモード 

サポート 

説明 

接続テスト 

○ 

キースイッチ、電源装置、および温度のサブテストを実行します。 システムファンのみの状態でレポートを作成します。 通常の動作パラメタを確認します。 

機能テスト 

(オフライン) 

○ 

すべてのサブテストを実行します。

env5test のコマンド行構文

/opt/SUNWvts/bin/sparcv9/env5test 標準引数 -o dev=raw デバイス名,leds=E|D,ledtype=カテゴリ,ledtime=秒数, keys=E|D,fans=E|D,psupply=E|D,temp=E|D

表 23-3 env5test のコマンド行構文

引数 

説明 

dev=raw デバイス名

テストする raw デバイス名を指定します。 

デフォルトでは /dev/env です。

leds=E|D

LED サブテストを有効または無効にします。デフォルトでは、無効 (Disable) です。 

ledtype=カテゴリ

テストする LED カテゴリのタイプを設定します。 デフォルトでは すべて (All) です。 

ledtime=秒数

LED サブテスト中に LED を点灯する秒数を設定します。 0 〜 10 秒の値を指定します。デフォルトでは 0 秒です。 

keys=E|D

キースイッチサブテストを有効または無効にします。デフォルトでは、有効 (Enable) です。 

fans=E|D

ファンサブテストを有効または無効にします。デフォルトでは、無効 (Disable) です。 

psupply=E|D

電源装置サブテストを有効または無効にします。デフォルトでは、有効 (Enable) です。 

temp=E|D

温度サブテストを有効または無効にします。デフォルトでは、有効 (Enable) です。