ifbtest は、Expert3D フレームバッファーの機能を検証します。
ifbtest は、Expert3D フレームバッファーのビデオモードを検出し、適合させることができます。どのテストも 1024 × 768 以上の解像度で動作することが可能です。
ifbtest への割り込みは、Control-C を使って行えます。テストユニット上で OPEN LOOK が動作している場合は、それ以外のキーボード入力を行わないでください。
テストの精度を確認するには、直接イメージを圧縮イメージと比較して行います。エラーが発生したピクセル位置は、エラーメッセージとして表示されます。
ifbtest の実行中は、Expert3D のアクセラレータポートを使用する他のアプリケーションやスクリーンセーバーを実行しないでください。
グラフィックスデバイスをテストする前に、すべてのスクリーンセーバーを無効にしてください。Solaris スクリーンセーバーを無効にするには、UNIX プロンプトで以下のように入力します。
# xset s off |
画面の解像度は、1024 × 768 以上 (標準解像度) にする必要があります。解像度を変更するには、UNIX プロンプトに移って以下のように入力します。
# fbconfig -res 1280x1024x76 |
ifbtest の実行中は、複数のモニタ上で OpenWindows を実行しないでください。ifbtest はエラーを返します。
ifbtest をできるだけ円滑に実行させるには、あらかじめ以下に示すいくつかの手順を完了しておく必要があります。
ifbtest をウィンドウシステム (CDE または OPEN LOOK) で実行している場合。
電源管理機能が有効になっている場合は、これをオフに設定します。
テスト中に画面を修正する可能性のあるプログラムが一切動作していないことを確認します。
X サーバーをロックする権限を持っていることを確認します。ifbtest は、テスト中に X サーバーの画面が変更されてしまうことを避けるため、X サーバーをロックするように設計されています。
テスト中に CDE ログインウィンドウが表示されないようにします。
ウィンドウシステムが、Expert3D フレームバッファー上でのみ動作していることを確認します。
電源管理機能が有効になっている場合は、これをオフに設定します。
テスト中に画面を修正する可能性のあるプログラムが一切動作していないことを確認します。
テストする Expert3D フレームバッファーがコンソールデバイスでないことを確認します。コンソールメッセージによって、画面が修正される可能性があるためです。
ダイアログボックスを表示するには、システムマップにあるテスト名を右クリックし、Test Parameter Options を選択します。システムマップにこのテスト名が表示されない場合は、用意されたグループを展開する必要があります。展開しても表示されない場合は、このテストに合ったデバイスがシステムに含まれていない可能性があります。詳細は、『SunVTS 4.4 ユーザーマニュアル』を参照してください。
デフォルトでは、すべての ifbtest オプションが有効になっています。
表 30-1 ifbtest のオプション
グラフィックテストの性質上、グラフィックテスト中にフレームバッファーに対してデータの読み書きを行うと、ユーザー処理の妨げになります。このため、ifbtest はオフライン機能テストモード以外で利用することができません。
表 30-2 ifbtest のテストモード
テストモード |
サポート |
説明 |
---|---|---|
接続テスト |
× |
サポートされていません。 |
機能テスト (オフライン) |
○ |
すべてのテストを実行できます。 |
/opt/SUNWvts/bin/ifbtest 標準引数 -o dev=デバイス名, fbmem=E(nable)|D(isable),texmem=E|D,dlmem=E|D,geomeng=E|D, rasterization=E|D,pixelproc=E|D,subtest_repeat=回数, test_repeat=回数
表 30-3 ifbtest のコマンド行構文
引数 |
説明 |
---|---|
dev=デバイス名 |
デバイス名は、テスト対象のデバイスを /dev/fbs を基準とした相対パス名で指定します。デフォルトはありません。 |
fbmem=E|D |
フレームバッファーメモリーのテストを有効または無効にします。 |
texmem=E|D |
テクスチャーメモリーのテストを有効または無効にします。 |
dlmem=E|D |
表示一覧メモリーのテストを有効または無効にします。 |
geomeng=E|D |
ジオメトリエンジンのテストを有効または無効にします。 |
rasterization=E|D |
ラスター化方式のテストを有効または無効にします。 |
pixelproc=E|D |
ピクセル処理のテストを有効または無効にします。 |
subtest_repeat=回数 |
各サブテストの繰返し回数を定義します。デフォルトは 1 です。 |
test_repeat=回数 |
転送前にテストループを繰り返す回数を定義します。デフォルトは 1 です。 |
64 ビットのテストは、sparcv9 サブディレクトリに格納されています (/opt/SUNWvts/bin/sparcv9/ テスト名)。このディレクトリにテストが存在しない場合は、32 ビットのテストとしてだけ実行することができます。詳細は、「32 ビットテストと 64 ビットテスト」を参照してください。