特記事項: Sun GigaSwift デバイスドライバ

ce.conf ファイルを使用したパラメタの設定

/platform/sun4u/kernel/drv ディレクトリに ce.conf ファイルを作成すると、デバイスごとにドライバパラメタのプロパティを設定できます。システムの特定のデバイスに特定のパラメタを設定する場合は、ce.conf ファイルを使用します。設定するパラメタは、ドライバのパラメタ値と定義 に記載されているパラメタの読み取り・書き込み可能なパラメタです。

詳細は、prtconf(1M) と driver.conf(4) のマニュアルページを参照してください。次の手順は、ce.conf ファイルでパラメタを設定する例です。

ce.conf ファイルを使用して、ドライバパラメタを設定する
  1. デバイスツリーで、ce デバイスのハードウェアパス名を取得します。

    通常、パス名と関連するインスタンス番号は、/etc/path_to_inst ファイルにあります。


    # grep ce /etc/path_to_inst
    "/pci108e;abba;/pci@4,4000/network@0" 2 "ce"
    "/pci108e;abba;/pci@6,2000/network@0" 1 "ce"
    "/pci108e;abba;/pci@4,2000/network@0" 0 "ce"

    • この例では次のようになります。

      • 最初の二重引用符内の部分は、デバイスツリーでのハードウェアノード名を表します。

      • 2 番目の番号はインスタンス番号です。

      • 最後の二重引用符内の部分はドライバ名です。

    • デバイスパス名で、最後の / 文字と @ 文字に囲まれた最後の構成要素はデバイス名です。

    • 最後の構成要素の前のパス名は親の名前を表します。

    • @ 文字に続くカンマで区切られた数値は、デバイス番号と機能番号を表し、まとめて装置アドレスと呼ばれます。

    ce.conf ファイルで明確に PCI デバイスを特定するには、デバイス名、親の名前、および装置アドレスを使用します。PCI デバイスの仕様の詳細は、pci(4) マニュアルページを参照してください。

    例の 1 行目

    • 名前 = pci108e,abba

    • 親の名前 = /pci@4,4000

    • 装置アドレス = 4,4

    例の 2 行目

    • 名前 = pci108e,abba

    • 親の名前 = /pci@6,2000

    • 装置アドレス = 6,2

    例の 3 行目

    • 名前 = pci108e,abba

    • 親の名前 = /pci@4,2000

    • 装置アドレス = 4,2

  2. 上記のデバイスのパラメタを /platform/sun4u/kernel/drv/ce.conf ファイル内に設定します。

    次の例では、adv_autoneg_cap パラメタと adv_1000fdx_cap パラメタは、すべての Sun GigaSwift Ethernet デバイスに設定されます (詳細は、driver.conf(4) のマニュアルページを参照してください)。


     adv_autoneg_cap=0 adv_1000fdx_cap=0

    次の例では、adv_autoneg_cap パラメタと adv_1000fdx_cap パラメタは、Sun GigaSwift Ethernet デバイスの単一のインスタンスに設定されます。


    name=pci108e,abba parent=pci@4,4000 unit address+4 adv_autoneg_cap=0 adv_1000fdx_cap=0;

  3. ce.conf ファイルを保存します。

  4. すべてのファイルを保存し、プログラムとともにすべて閉じて、ウィンドウシステムを終了します。

  5. システムをシャットダウンし、再起動します。