SunVTS 4.5 ユーザーマニュアル

テストのトレース

Trace test オプションを使用して、テスト実行中に行われたすべてのシステムコールのログを作成することができます。この機能では、標準の UNIX コマンド truss を使用して、システムコールのログをとります。トレース機能によってログに記録されたトレースメッセージは、エラーの原因を特定する際の強力なデバッグツールになります。

トレースを有効にする
  1. メニューバーから Commands → Trace test を選択します。

    Trace Test ウィンドウが表示されます。

  2. テスト名一覧からトレースするテストを選択して Apply を選択するか、テスト名をダブルクリックしてトレースを有効にし、ウィンドウを閉じます。

    テストの選択を終えると、ただちにシステムコールのトレースが有効になります。実行中のテストを選択した場合は、すぐにトレースが開始され、SunVTS のコンソールウィンドウにトレーステストメッセージが表示されます。


    注 -

    SunVTS CDE ユーザーインタフェースを使用している場合は、一度に選択できるトレース対象のテストは 1 つだけです。



    注 -

    システム構成を物理表示にしている場合は、1 つの階層 (システムボード上の 1 つのコントローラなど) しか表示されず、数階層下のデバイスをトレースすることができません。その場合は、システム構成を論理表示にしてデバイスのトレースを実行してください。


  3. トレーステストメッセージを /var/opt/SUNWvts/logs/sunvts.trace ファイルに保存する場合は、File を選択し、Apply をクリックします。

トレースを無効にする
  1. 再び Trace Test ウィンドウを表示し、強調表示されているテスト名をクリックし、Apply をクリックします。

    この操作によって、テストの選択が解除され、トレースが無効になります。