env2test は、Sun Enterprise 250 システムの I2C バスを検査します。
env2test は、電源装置、システムの温度センサー、ファンの回転速度、ディスク LED、正面パネル、キースイッチをテストしてデバイスの状態を報告する、5 つのサブテストから構成されています。
env2test は、スケーラブルテストではありません。
システムに大きな負荷がかかっているときは、env2test を実行しないでください。誤って障害が報告されることがあります。
ダイアログボックスを表示するには、システムマップにあるテスト名を右クリックし、Test Parameter Options を選択します。システムマップにこのテスト名が表示されない場合は、グループツリーを展開すると表示される場合があります。展開しても表示されない場合は、このテストに合ったデバイスがシステムに含まれていない可能性があります。詳細は、『SunVTS 4.5 ユーザーマニュアル』を参照してください。
オプション |
説明 |
---|---|
Disk LEDs test |
存在するディスク数と各ディスクの状態を調べます。ディスクバックプレーン上の LED を個々に黄色に点灯させた後、元の状態に戻し、続いてすべてのディスク LED を同時に黄色に点灯させて、元の状態に戻します。このテストは、機能テストモードでのみ有効にすることができます。 |
Fan test |
ファンバンクの速度を現在の速度と高速の中間に設定して、正しい速度で回転しているかどうかを調べます。続いて、高速に設定して、速度を確認し、さらに中速に戻して、速度を確認します。このテストは、機能テストモードでのみ有効にすることができます。 |
Front Panel and Keyswitch test |
正面パネルの LED を個々に点灯 (緑色またはオレンジ色)、消灯させてから、元の状態に戻します。続いて正面パネルのすべての LED を同時に点灯させて、元の状態に戻します。電源 LED は読み取り専用であり、状態が切り換えられることはありません。最後にこのテストは現在のキースイッチ位置を示します。このテストは、機能テストモードでのみ有効にすることができます。 |
Power Supply Status |
システムに搭載されている電源装置数と各電源装置の状態を調べます。このテストは、どのテストモードでも有効にすることができます。 |
Temperature Status |
システムに搭載されている各 CPU の温度とシステムの周囲の温度、SCSI および配電盤の温度を調べ、すべての温度が通常の動作パラメタ範囲内であるかどうかを確認します。このテストは、どのテストモードでも有効にすることができます。 |
env2test は、接続テスト (Connection Test) と機能テスト (Functional Test) モードをサポートしています。
表 20-2 env2test のテストモード
テストモード |
サポート |
説明 |
---|---|---|
接続テスト |
○ |
システムに搭載されている電源装置と温度センサーの状態を調べ、通常の動作範囲内にあるかどうかを報告します。 |
機能テスト (オフライン) |
○ |
ディスクの背面パネル、正面パネルの LED、ファン制御回路をテストします。また、オンラインおよび接続テストモードと同様のテストも実行します。 |
/opt/SUNWvts/bin/env2test [標準引数] -o dev=デバイス名,diskleds=E|D,env_mon=poll_interval,fans=E|D,fpanel=E|D,psupply=E|D,temp=E|D
表 20-3 env2test のコマンド行構文
引数 |
説明 |
---|---|
dev=rawデバイス名 |
テストする raw デバイス名を指定します。 |
diskleds=enable|disable |
ディスク LED のテストを有効または無効にします。 |
env_mon=ポーリング間隔 |
システム環境統計情報を表示する間隔 (単位: 秒) を指定します。(表示専用で、テストは行われません。) |
fans=Enable|Disable |
ファンのテストを有効または無効にします。 |
fpanel=Enable|Disable |
正面パネルのテストを有効または無効にします。 |
psupply=Enable|Disable |
電源装置のテストを有効または無効にします。 |
temp=Enable|Disable |
温度テストを有効または無効にします。 |
64 ビットのテストは、sparcv9 サブディレクトに格納されています (/opt/SUNWvts/bin/sparcv9/テスト名)。このディレクトリにテストが存在しない場合は、そのテストは、32 ビットのテストとしてだけ実行することができます。詳細は 「32 ビットテストと 64 ビットテスト」を参照してください。