SunVTS 4.5 テストリファレンスマニュアル

ifbtest のオプション

ダイアログボックスを表示するには、システムマップにあるテスト名を右クリックし、Test Parameter Options を選択します。システムマップにこのテスト名が表示されない場合は、用意されたグループを展開する必要があります。展開しても表示されない場合は、このテストに合ったデバイスがシステムに含まれていない可能性があります。詳細は、『SunVTS 4.5 ユーザーマニュアル』を参照してください。

デフォルトでは、すべての ifbtest オプションが有効になっています。

図 30-1 ifbtest のテストパラメタオプションダイアログボックス

Graphic

表 30-1 ifbtest のオプション

オプション 

説明 

Frame Buffer Memory test 

読み取り・書き込み要求を使用して、Expert3D ビデオメモリーをすべてテストします。各アドレスに以下の値を書き込みながら、データバス上でショートや接続エラーがないかどうかを調べます。 

  • 0xFFFFFFFF

  • 0xFFFF0000

  • 0x0000FFFF

  • 0xFF00FF00

  • 0x00FF00FF

  • 0xF0F0F0F0

  • 0x0F0F0F0F

  • 0xCCCCCCCC

  • 0x33333333

  • 0xAAAAAAAA

  • 0x55555555

 

各メモリー位置にオフセットを書き込み、それらを読み取ることで、アドレスバス上のショートや接続エラーを確認します。読み取り・書き込みボリュームが原因の速度に関係する問題を検出します。 

 

テスト中に発生したエラーは特定のアドレスのエラーとして通知されますが、具体的にチップが特定されるわけではありません。ビット関連のエラーを容易に識別できるように、テスト中に 1 つ以上のエラーが発生したビットの一覧が表示されます。 

 

このテストでは、画面上にランダムピクセルとして表示されます。 

Texture Memory test 

このテストは、上記のフレームバッファーメモリーテストと同じプロセスで実行されます。このテスト手順では、実際に結果を目で確認することができないため、画面上に矩形の列を表示して、進行状態を示します。 

Display List Memory test 

このテストは上記のフレームバッファーメモリーのテストとテクスチャーメモリーのテストと同じ手順です。直接バーストメモリーに適用されます。 

 

このテストの実行時間は短いため、進行状況は表示されません。 

Geometry Engine test 

ジオメトリエンジンに診断マイクロコードをロードし、プロセッサが正常に動作していることを確認します。これは合否形式のテストです。 

 

このテストの実行時間は短いため、進行状況は表示されません。 

Rasterization test 

多数のプリミティブを最小限のフラグメント処理で描画し、プリミティブのラスター化状態をテストします。 

 

使用されるプリミティブを以下に示します。 

  • ドット

  • 平滑化されたドット

  • 線描画プリミティブをすべて使った線

  • 線描画プリミティブをすべて使った平滑化された線

  • 点、線、および塗りつぶしモードで作成された三角形、四角形、多角形

  • 矩形

 

以下に示すラスター化属性がテストされます。 

  • ピクセル分布範囲

  • カラー、Z およびステンシルのための定数値レジスタ

  • 多角形の線と長さに沿ったカラー、Z、テクスチャー座標の補完処理

  • テクスチャーマップのサンプリング

 

作成されたイメージは格納されているイメージと照合されます。エラーメッセージには、テストされた演算の種類と値が、エラーが発生したピクセルの座標とともに表示されます。 

Pixel Processor test 

様々なフラグメント値を使用して、複数のピクセル処理演算をテストします。以下のフラグメント処理演算がテストされます。 

  • デプスバッファリング

  • ブレンド処理

  • アルファテスト

  • カラーテスト

  • カラークランプ

  • 論理演算

  • カラーマトリックスとバイアス

  • カラーテーブル

  • 制御プレーン

  • 高速消去

  • ステンシル

  • はさみクリッピング

  • デスクトップクリッピング

  • マスククリッピング

  • 書き込みマスク

  • ウィンドウ境界

  • フォグ

  • ピクセルテクスチャー

  • 蓄積バッファリング

  • ピクセルバッファー

 

作成されたイメージは格納されているイメージと照合されます。エラーメッセージには、テストされた演算のタイプと値が、エラーが発生したピクセルの座標とともに示されます。