SunVTS 4.6 ユーザーマニュアル

テストのトレース

Trace test オプションを使用して、テスト実行中に行われたすべてのシステムコールのログを作成することができます。この機能では、標準の UNIX コマンド truss を使用して、システムコールのログをとります。トレース機能によってログに記録されたトレースメッセージは、エラーの原因を特定する際の強力なデバッグツールになります。

トレースを有効にする
  1. Trace Test ボタンをクリックします。

    Trace Test ダイアログボックスが表示されます。

  2. テスト名一覧からトレースするテストを選択します。

    テストの選択を終えると、ただちにシステムコールのトレースが有効になります。実行中のテストを選択した場合は、すぐにトレースが開始され、SunVTS のコンソールウィンドウにトレーステストメッセージが表示されます。トレース可能な各デバイスの隣には、"T" の文字が表示されます。


    注 -

    トレース機能を使用すると、テストの処理オーバーヘッドが増加します。複数のテストを実行する場合は、オーバーヘッドの増加によってテストの性能が低下する可能性があります。トレースメッセージをファイルに送信すると、ファイルサイズは急速に増大します。



    注 -

    システム構成を物理表示にしている場合は、1 つの階層 (システムボード上の 1 つのコントローラなど) しか表示されず、数階層下のデバイスをトレースすることができません。その場合は、システム構成を論理表示にしてデバイスのトレースを実行してください。


  3. 以下のうちいずれかを選択します。

    • Console ― Message パネルにトレースメッセージが表示されます。

    • File ― トレースメッセージが /var/opt/SUNWvts/logs/sunvts.trace に記録されます。

  4. Done をクリックします。

トレースを無効にする
  1. 再び Trace Test ウィンドウを表示し、Disable All をクリックします。

    トレース機能が無効になります。

  2. Done をクリックします。