fbtest は、すべてのフレームバッファーに対する汎用的なテストです。
fbtest は、ビデオメモリー全体に渡って、小さなブロックのランダムなパターンを書き込み、読み取り、照合してフレームバッファーを検査します。ブロックの大きさは、64 × 64 ピクセルです。照合で不一致が発生すると、テストは停止し、エラーの発生位置を示すエラーメッセージが出力されます。
汎用的なフレームバッファーのデバイス名 (/dev/fb) が指定されると、fbtest は、フレームバッファーの深さを自動的に検出し、そのフレームバッファーの大きさに合わせてテストを調整します。
フレームバッファーのテストに関する詳細は、「フレームバッファーのテスト」を参照してください。
ダイアログボックスを表示するには、システムマップにあるテスト名を右クリックし、Test Parameter Options を選択します。システムマップにこのテスト名が表示されない場合は、グループツリーを展開すると表示される場合があります。展開しても表示されない場合は、このテストに合ったデバイスがシステムに含まれていない可能性があります。詳細は、『SunVTS 4.6 ユーザーマニュアル』を参照してください。
vtsk ではなく、vtsui を使用して SunVTS を起動するには、xhost + ホスト名 というように xhost にホスト名を指定する必要があります。
グラフィックテストの性格上、グラフィックテスト中にフレームバッファーを読み書きすると、ユーザーの作業の障害になることがあります。
表 24-1 fbtest のテストモード
テストモード |
サポート |
説明 |
---|---|---|
接続テスト |
× |
サポートされていません。 |
機能テスト (オフライン) |
○ |
すべてのテストを実行できます。 |
/opt/SUNWvts/bin/fbtest 標準引数 -o dev=デバイス名, lock=E(nable)/D(isable)
表 24-2 fbtest のコマンド行構文
引数 |
説明 |
---|---|
dev=デバイス名 |
テストするフレームバッファーを指定します。 |
lock= E(nable)/D(isable) |
ウィンドウシステムのロックオプションを有効または無効にします。詳細は、「フレームバッファーのテスト」を参照してください。 OpenWindows ソフトウェアが動作しているウィンドウサーバーでは、デフォルトでフレームバッファーのロックが有効になります。 |
64 ビットのテストは、sparcv9 サブディレクトリに格納されています (/opt/SUNWvts/bin/sparcv9/テスト名)。このディレクトリにテストが存在しない場合は、そのテストは、32 ビットのテストとしてだけ実行することができます。詳細は、「32 ビットテストと 64 ビットテスト」を参照してください。