SunVTS 4.6 テストリファレンスマニュアル

第 32 章 インテリジェントファイバチャネル プロセッサテスト (ifptest)

ifptest は、PCI FC-AL カードの機能を検査します。このテストは、ファイバループにデバイスが接続されていないときに行われます。ドライバは、ファイバループにデバイスが接続されているかどうかを調べ、接続されているデバイスを検出した場合は、診断コマンドの実行を阻止します。


注 -

ファイバループにデバイスを接続した状態で、ifptest を実行しないでください。この場合は、そのデバイスに対して disktest を実行してください。ifptest は、FC-AL コントローラを含むサブシステム全体をテストします。


ifptest は、カードの「メールボックス」インタフェースを使用します。このインタフェースを使用することにより、アプリケーション層からは、通常、利用することができないファームウェア操作をいくつか行うことができます。

ifptest のサブテスト

ifptest には、4 つのサブテストがあり、オンラインモードおよび機能テストモードで実行することができます。

ifptest のオプション

ダイアログボックスを表示するには、システムマップにあるテスト名を右クリックし、Test Parameter Options を選択します。システムマップにこのテスト名が表示されない場合は、グループツリーを展開すると表示される場合があります。展開しても表示されない場合は、このテストに合ったデバイスがシステムに含まれていない可能性があります。詳細は、『SunVTS 4.6 ユーザーマニュアル』を参照してください。

図 32-1 ifptest テストパラメタオプションダイアログボックス

Graphic

表 32-1 ifptest のオプション

オプション 

説明 

Mailbox Loopback test 

メールボックスループバックコマンドを有効または無効にします。このテストは、入力メールボックスにパターンを書き込み、出力メールボックスを読み取って、データに誤りがないか検査します。 

Firmware revision check 

ファームウェアバージョン検査コマンドを有効または無効にします。このテストは、RISC ファームウェアコードからファームウェアバージョン情報を読み取り、予想される値と比較します。 

Firmware checksum test 

ファームウェア検査合計コマンドを有効または無効にします。有効な場合、インタフェースの RISC プロセッサは現在のマイクロコードの検査合計を算出し、マイクロコードとともに読み込まれていた検査合計値と比較します。 

Check Module Revisions 

ファームウェアモジュール検査コマンドを有効にします。有効な場合は、インタフェースカード上のいくつかのサブモジュールのバージョンレベルが返されます。この情報は、VERBOSE (詳細) モードのときにのみ表示されます。 

ifptest のテストモード

表 32-2 ifptest のテストモード

テストモード 

サポート 

説明 

接続テストモード 

○ 

デバイスのオープン/クローズのみ行います。 

機能テストモード 

(オフライン) 

○ 

すべてのメールボックステストを実行します。 


注 -

接続テストモードでは、コントローラのオープンのみを行って、パスが正常であるかどうかを確認します。


ifptest のコマンド行構文

/opt/SUNWvts/bin/ifptest 標準引数 -o dev=デバイス名,mbox=Enable|Disable,fwrevcheck=Enable|Disable, checksum=Enable|Disable,modrevcheck=Enable|Disable

表 32-3 ifptest のコマンド行構文

引数 

説明 

dev=

テストするデバイス名を指定します。 

mbox=Enable|Disable

メールボックスループバックコマンドを有効または無効にします。このテストは、入力メールボックスにパターンを書き込み、出力メールボックスを読み取って、データに誤りがないか検査します。 

fwrevcheck= Enable|Disable

ファームウェアバージョン検査コマンドを有効または無効にします。このテストは、RISC ファームウェアコードからファームウェアバージョン情報を読み取り、予想される値と比較します。 

checksum= Enable|Disable

ファームウェア検査合計コマンドを有効または無効にします。有効な場合、インタフェースの RISC プロセッサは現在のマイクロコードの検査合計を算出し、マイクロコードとともに読み込まれていた検査合計値と比較します。 

modrevcheck= Enable|Disable

ファームウェア検査合計コマンドを有効にします。 

有効な場合は、インタフェースカード上のいくつかのサブモジュールのバージョンレベルが返されます。この情報は、VERBOSE (詳細) モードのときにのみ表示されます。 


注 -

64 ビットのテストは、sparcv9 サブディレクト に格納されています (/opt/SUNWvts/bin/sparcv9/テスト名)。このディレクトリにテストが存在しない場合は、そのテストは、32 ビットのテストとしてだけ実行することができます。詳細は、「32 ビットテストと 64 ビットテスト」を参照してください。