SunVTS 4.6 テストリファレンスマニュアル

第 36 章 LOMlite アラームテスト (lomlitetest)

lomlitetest は、NetraTM T プラットフォームで現在使用されている LOMlite および LOMlite 2 システムの監視機能、アラーム機能、および LOM (lights-out management) プロセッサ機能をテストします。 このテストでは、一部の Netra t 11xx システムで使用されている従来型 TSalarms アラームカードも検査します。lomlitetest は、LOMlite、LOMlite 2、または TSalarms デバイスのハードウェアおよびデバイスドライバを実行し、デバイスのシステム監視機能と環境監視機能をテストします。

このテストはスケーラブルテストではありません。


注 -

オフライン機能テスト中、LOM プロセッサからのメッセージはシステムコンソールに表示されます。 これは正常な現象であり、障害ではありません。


lomlitetest の条件

lomlitetest サブテスト

表 36-1 lomlitetest サブテスト

サブテスト 

説明 

接続サブテスト 

LOMlite および TSalarms について実行します。 テストするデバイスに対応するデバイスノードを開こうと試みます。 

受動読み取りサブテスト 

テスト対象デバイスから、使用可能データの読み取りを試みます。 読み取られるデバイスデータは、次のとおりです。 

 

すべてのデバイス: アラームの状態 

 

LOMlite、LOMlite 2 共通

  • 故障 LED の状態

  • 電源装置の状態

  • ファンの状態

  • EEPROM イベントログ

 

LOMlite 2 のみ 

  • 電源装置の電圧

  • 格納装置と CPU の温度

アクティブアラームサブテスト 

すべてのアラームの状態を読み取り、反転し、再読み取りし、確実に変更が有効になるようにします。 アラームを元の状態にリセットして、その状態が正常であることをチェックします。 LOMlite および LOMlite 2 デバイスの場合には、EEPROM イベントログを読み取り、予想されたイベントが記録されていることを確認します。 

アクティブ障害 LED サブテスト 

故障したインジケータの LED の状態の読み取り、反転、再読み取り、およびリセットを行います。 状態の変化が EEPROM イベントログに記録されていることを確認します。 

lomlitetest のオプション

このテストをマルチプロセッサシステム上で実行していない場合は、プログラム可能なオプションはありません。 シングルプロセッサシステム上では、テストモードと、コマンド行で検出または指定されたデバイスの種類に応じて、適切なサブテストが自動的に選択されます。

図 36-1 は、マルチプロセッサシステム用のオプションメニューです。 ダイアログボックスを表示するには、システムマップにあるテスト名を右クリックし、Test Parameter Options を選択します。 システムマップにこのテスト名が表示されない場合は、グループツリーを展開すると表示される場合があります。展開しても表示されない場合は、このテストに合ったデバイスがシステムに含まれていない可能性があります。 詳細は、『SunVTS 4.6 ユーザーマニュアル』を参照してください。

図 36-1 マルチプロセッサシステムの lomlitetest テストパラメタオプションダイアログボックス

Graphic

lomlitetest のテストモード

表 36-2 lomlitetest のテストモード

テストモード 

サポート 

説明 

接続テスト 

○ 

接続サブテストを実行します。 

機能テスト 

(オフライン) 

○ 

すべてのサブテストを実行できます。

lomlitetest のコマンド行構文

/opt/SUNWvts/bin/lomlitetest 標準引数 -o dev=lomlite2|lomlite|tsalarms

表 36-3 lomlitetest のコマンド行構文

引数 

説明 

dev=lomlite2|lomlite|tsalarms

テストするデバイスドライバのタイプを選択します。