Solaris 8 2/02 ご使用にあたって (Intel 版)

Solaris 8 1 of 2 CD からのインストールに関する注意事項とバグ情報

Solaris 8 1 of 2 CD からインストールする場合の注意事項と問題について説明します。

カスタム JumpStart または re-preinstall を使用すると、Solaris 8 SOFTWARE 2 of 2 インストールプログラムが自動的に起動しない (バグ ID: 4556860)

カスタム JumpStartTM プログラムまたは re-preinstall コマンドを使用してインストールを行うと、Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD が完了しても、Solaris 8 SOFTWARE 2 of 2 CD インストールプログラムが自動的に起動しません。システムは正しくリブートされますが、インストールは完了しません。

回避方法 : カスタム JumpStart インストールまたは re-preinstall を使用してインストールする場合は、次のどちらかを実行してください。

ddi: net: x86 ネットワークブートは、特定のタイプの一次ネットワークインタフェース上でしか動作しない (バグ ID: 1146863)

ネットワークを介するブートは、IA システムの一次ネットワークインタフェース上で実行する必要があります。

一次ネットワークインタフェースは、ネットワークインタフェースの選択とインストールを繰り返すことによって特定できますが、「Boot Solaris」メニューの最初または最後にリストされているネットワークデバイスは、多くの場合一次ネットワークインタフェースです。

一次ネットワークインタフェースを特定できたら、ハードウェア構成を変更しない限り、システムをブートするたびに一次ネットワークインタフェースが変わることはありません。ハードウェア構成を変更した場合、変更したハードウェア構成によって、一次ネットワークインタフェースが変更される場合と変更されない場合があります。

一次ネットワークインタフェース以外のネットワークインタフェースからブートした場合、ブートシステムが停止し、ブートサーバーに接続できなくなります。この問題は、システムがブートサーバーのクライアントとして登録されていない場合にも発生します。

x86BOOT パーティションの設定を解除できない (バグ ID: 4367779)

対話式インストールの「fdisk パーティションのカスタマイズ」画面で、未使用のパーティションに x86BOOT を設定してサイズを割り当てた後、そのパーティションを「未使用」に設定し直しても、サイズの設定を 0 に変更できないため、そのままインストールを続けると x86BOOT パーティションが生成されてしまいます。

回避方法 : x86BOOT パーティションの設定を解除するには、「PRI DOS」を選択し、それから「未使用」を選択してください。

インストールの進捗を示すスケール表示が不正確 (バグ ID: 1266156)

Solaris ソフトウェアのインストール中であるにもかかわらず、「Solaris ソフトウェアのインストール - 実行中」のスケールがインストールの完了を示す可能性があります。

スケールがインストールの完了を示した後も、インストールプログラムによってパッケージが追加されている可能性があるので、インストールが完了したかどうかをスケールの表示で判断しないでください。すべてのインストール処理が完了すると、プロンプト # が表示されます。

ファイルシステムの作成時に警告メッセージが出力されることがある (バグ ID: 4189127)

インストール中、ファイルシステムの作成時に、次のどちらかの警告メッセージが出力される可能性があります。


Warning: inode blocks/cyl group (87) >= data blocks (63) in last
cylinder group. This implies 1008 sector(s) cannot be allocated.  

Warning: 1 sector(s) in last cylinder unallocated  
この警告メッセージは、作成中のファイルシステムのサイズと使用しているディスク上の容量が等しくない場合に表示されます。この場合、ディスク上に、作成中のファイルシステムには取り込まれない未使用の領域ができます。この未使用のディスク領域は、他のファイルシステムに割り当てることはできません。

回避方法 : 警告メッセージは無視してください。警告メッセージが表示されても問題は発生しません。

[日本語環境のみ] CD による対話式インストールで「コアシステムサポート」をインストールする場合の注意事項

「コアシステムサポート」でインストールされるべき日本語パッケージは、次のとおりです。

 パッケージ ロケール パッケージが含まれている CD
SUNWjeuc, SUNWjfpr, SUNWjfpuja, ja_JP.PCK, ja_JP.UTF-8 SOFTWARE 1 of 2 CD
SUNWjpckja_JP.PCK SOFTWARE 1 of 2 CD
SUNWju8ja_JP.UTF-8 SOFTWARE 1 of 2 CD
SUNWjeuce, SUNWjfpre, SUNWjfpueja, ja_JP.PCK, ja_JP.UTF-8 LANGUAGES CD
SUNWjpckeja_JP.PCK LANGUAGES CD
SUNWju8eja_JP.UTF-8 LANGUAGES CD

CD による対話式インストールにおいて、ソフトウェアグループとして「コアシステムサポート」を選択した場合、インストールするロケールとして日本語ロケールを選択しても、LANGUAGES CD に含まれている日本語パッケージはインストールされません。これは、SOFTWARE 1 of 2 CD のインストールが完了し、システムがリブートした後、コアシステムの環境で LANGUAGES CD のインストールを起動できないためです。

回避方法 : CD を使用して対話式インストールを行なった場合は、インストール終了後、システムにログインし、次のように pkgadd(1M) コマンドを使用して LANGUAGES CD に含まれている日本語パッケージをインストールしてください。


# cd /cdrom/sol_8_u7_lang_ia/components/Japanese/i386/Packages
# pkgadd -d . SUNWjeuce SUNWjfpre SUNWjfpue SUNWjpcke SUNWju8e

対話式インストールで LANGUAGES CD に含まれているパッケージをインストールするには、LANGUAGES CD のイメージを含むインストールサーバーを使用してください。Solaris Web Start 3.0 では、CD を使用して LANGUAGES CD のインストールを行うことができます。

[日本語環境のみ] 不要な文字が表示される場合がある (バグ ID: 4305860、4396803)

対話式 GUI インストールの「ディスクのカスタマイズ」および 「fdisk パーティションのカスタマイズ」画面で、次のように「M バイト」の後に不要な文字が表示される場合があります。


   容量: nnnn M バイトXX
割り当て: nnnn M バイトXX
   空き: nnnn M バイトXX  

回避方法 : 不要な文字は無視してください。