Solaris 8 2/02 ハードウェア互換リスト (Intel 版)

付録 A PXE ネットワークブート

PXE (Preboot eXecution Environment) ネットワークブートは、ダイレクトなネットワークブートです。クライアントシステム上に、ブートメディアがなくても構いません。PXE ネットワークブートは、Intel の PXE 仕様を実装しているデバイスでのみ動作します。PXE に対応しているネットワークアダプタに関しては、「ネットワークコントローラ」の脚注を参照してください。

Solaris ブートフロッピーディスクは、PXE 機能をサポートしていないシステムでも従来通り利用できます。ブートフロッピーディスクのイメージは、http://soldc.sun.com/support/drivers/dca_diskettes から入手できます。

システム BIOS またはネットワークアダプタ BIOS のどちらか一方、またはその両方の BIOS 設定プログラムを使うことによって、クライアントシステム上で PXE ネットワークブートを使用できるようにします。いくつかのシステムでは、他のデバイスからのブートよりも先にネットワークブートが実行されるように、ブートデバイスの優先順位を調整する必要があります。各設定プログラムに関しては、製造業者のマニュアルを参照す るか、またはブート中に表示される設定プログラムの指示を参照してください。

PXE 対応ネットワークアダプタの中には、ブート時にしばらく表示されるプロンプトに対して特定のキーを押すと、PXE ブートを実行する機能を持つものがあります。このような PXE 対応ネットワークアダプタは、PXE の設定を変更する必要がないので、通常はディスクドライブからブートを実行するシステムのインストールブートにおいて PXE を使用する場合に適しています。アダプタにこの機能がない場合は、システムのインストール後に行なわれるリブート時に、BIOS の設定で PXE を使用しないように設定してください。システムがディスクドライブからブートするようになります。

一部の初期バージョンの PXE ファームウェアでは、Solaris システムをブートすることができません。このようなファームウェアを使用する場合、システムがブートサーバーから PXE ネットワークブートストラッププログラムを読み込むことはできますが、ブートストラップはパケットを転送しません。このような場合は、アダプタの PXE ファームウェアをアップグレードしてください。ファームウェアのアップグレードに関する情報は、アダプタの製造業者の web サイトから入手してください。詳細に関しては、マニュアルページの elxl(7D) と iprb(7D) を参照してください。