名前 | 形式 | MT レベル | 機能説明 | 関連項目 | 注意事項 | 使用上の留意点
#include <jcode.h>char*cjistouj(s1,s2, unsignedchar*s1;, chars2;);
Unsafe
これらの関数は、JIS X 0208 文字セットの文字列および文字を JIS、日本語 EUC、PC 漢字に相互に変換します。ここでいう JISとは、8 ビット JIS と明記しないかぎり 7 ビットの JIS を指します。この JIS と 8 ビット JIS は、ほぼ同じですが、JIS X 0201 カナ文字セットの扱い方が違います。JIS (7 ビット JIS) では、古いコード形式との互換をとっています。文字単位の関数は、この JISと 8 ビット JIS を区別する必要はありません。
これらの関数は、NULL で終了する文字列を扱います。受け取り側の文字列がオーバーフローするかどうかは調べません。これらの関数を正しく動作させるためには setlocale(3C) の関数呼び出しで LC_CTYPE
のロケールを、ja またはこれと同等な日本語ロケールにする必要があります。
s2 から JIS 文字を 1 文字読み取り、日本語 EUC に変換し、s1 に格納します。s1 を返します。
s2 から JIS 文字を 1 文字読み取り、PC 漢字に変換し、s1 に格納します。 s1 を返します。
s2 から日本語 EUC 文字を 1 文字読み取り JIS に変換し s1 に格納します。s1 を返します。
s2 から PC 漢字文字を 1 文字読み取り JIS に変換し s1 に格納します。 s1 を返します。
s2 から日本語 EUC 文字を 1 文字読み取り PC 漢字に変換し s1 に格納します。s1 を返します。
s2 から PC 漢字文字を 1 文字読み取り 日本語 EUC に変換し s1 に格納します。s1 を返します。
7ビット JIS 文字列 s2 を日本語 EUC に変換し s1 に格納します。成功すれば s1 を返します。失敗すると 0 を返します。
7ビット JIS 文字列 s2 を PC 漢字に変換し s1 に格納します。成功すれば s1 を返します。失敗すると 0 を返します。
日本語 EUC 文字列 s2 を 7 ビット JIS に変換し s1 に格納します。成功すれば s1 を返します。失敗すると 0 を返します。
PC 漢字文字列 s2 を 7 ビット JIS に変換し s1 に格納します。成功すれば s1 を返します。失敗すると 0 を返します。
8ビット JIS 文字列 s2 を日本語 EUC に変換し s1 に格納します。成功すれば s1 を返します。失敗すると 0 返します。
8ビット JIS 文字列 s2 を PC 漢字に変換し s1 に格納します。成功すれば s1 を返します。失敗すると 0 を返します。
日本語 EUC 文字列 s2 を 8ビット JIS に変換し s1 に格納します。成功すれば s1 を返します。失敗すると 0 を返します。
PC 漢字文字列 s2 を 8ビット JIS に変換し s1 に格納します。成功すれば s1 を返します。失敗すると 0 を返します。
日本語 EUC 文字列 s2 を PC 漢字に変換し s1 に格納します。成功すれば s1 を返します。失敗すると 0 を返します。
PC 漢字文字列 s2 を日本語 EUC に変換し s1 に格納します。成功すれば s1 を返します。失敗すると 0 を返します。
8 ビット JIS 文字列 s2 を日本語 EUC に変換し s1 に格納します。成功すれば s1 を返します。失敗すると 0 を返します。
8 ビット JIS 文字列 s2 を PC 漢字に変換し s1 に格納します。成功すれば s1 を返します。失敗すると 0 を返します。
日本語 EUC 文字列 s2 を 8 ビット JIS に変換し s1 に格納します。成功すれば s1 を返します。失敗すると 0 を返します。
PC 漢字文字列 s2 を 8 ビット JIS に変換し s1 に格納します。成功すれば s1 を返します。失敗すると 0 を返します。
これらの API を使ったオブジェクトモジュールは、/usr/lib/libjapanese.a のルーチン用 -ljapanese コンパイラオプションがリンクされている必要があります。
日本語専用ライブラリ libjapanese.a とそれに関連するヘッダーファイルは、将来のリリースでは提供されません。libjapanese.a を使用しているアプリケーションプログラムは、 XPG4.2 などの標準関数を使用して書き換えることをお勧めします。標準関数に関しては、wctype_ja(3c)、wctrans_ja(3c)、iconv_ja(5) のマニュアルページを参照してください。また、使用例については、「JFP 開発ガイド 」を参照してください。
libjapanese.a を使用しているアプリケーションプログラムの ソース互換性を保つために、代替関数およびマクロをソースファイルで提供しています。これらを使用する場合は、SUNWjlibj パッケージをインストールする必要があります。SUNWjlibj パッケージは、Solaris のインストール時に全体ディストリビューションを選択すると インストールされます。代替関数およびマクロの使用方法については、次の README ファイルを参照してください。
/usr/share/src/libjapanese/README
なお、libjapanese.a ライブラリおよび関連するヘッダーファイルも SUNWjlibj パッケージに含まれています。
これらの API は JIS X 0212 情報交換用漢字符号 (いわゆる補助漢字集合) を扱えません。 また、PC 漢字とのコード変換は 「OSF 日本語ベンダ協議会推奨日本語 EUC・シフト JIS 間コード変換仕様」に基づくコード変換を行いません。これらの変換を行うには、iconv(3C) インタフェースを使用してください。