atok12wordlist(4) (JFP リファレンスマニュアル (4) : ファイル形式)

JFP リファレンスマニュアル (4) : ファイル形式

atok12wordlist(4)

atok12wordlist– ATOK12 辞書ユーティリティで使用するテキスト形式の単語ファイル

atok12wordlist は、ATOK12 辞書メンテナンスで使用するテキスト形式の単語ファイルで、atok12(1) の辞書ユーティリティの機能の一部で入出力に使われます。

単語ファイルの形式は以下のように定義されています。

ファイルの先頭行

先頭行は次の記述で始まらなければなりません。

	!ATOK12

この場合、"!" は半角の文字にしてください。"ATOK12" は、半角または対応する全角の文字を使うことが可能です。

コメント行

! (半角・全角どちらかの文字も使用可能) で始まる行は、最初の行を除いてコメント行として無視されます。

品詞名を使った単語指定

単語は、次のような記述方法で指定します。

	読み,表記,品詞名

区切り文字として、コンマまたは読点を使用できます。表記が区切り文字を含んでいる場合、表記を二重引用符または単一引用符で囲みます。区切り文字と引用符は、半角または全角のどちらの文字でも使用可能です。品詞名の種類は、「可能な品詞」の項を参照してください。品詞名については、日本語で記述してください。

品詞番号を使った単語指定

単語は、次のような記述方法でも指定できます。

	読み,表記,品詞番号

この形式は、品詞を番号で指定することを除いて上記と同一です。品詞番号については、「可能な品詞」の項を参照してください。

可能な読み

長さ：16 文字まで

濁点や半濁点もそれ自身を 1 文字として計算します。

文字：

半角と全角の文字のうち、次の文字が使用できます。ただし、辞書に格納される際には読みの文字は半角の対応する文字に変換され、格納されます。

次の半角と全角の文字

カタカナ
アルファベット
数字
濁点
半濁点
–
+
*
/
_
#
$
%
&
=
@
:
;
<
>

読みの先頭の文字に限って、以下の文字は使用できません。

次の半角と全角の文字

ひらがな・カタカナの "を"
ひらがな・カタカナの "ん"
長音
ひらがな・カタカナの "ぁ", "ぃ", "ぅ", "ぇ", "ぉ", "ゃ", "ゅ", "ょ"
ひらがな・カタカナの促音 "っ"
濁点
半濁点

読みの順序:

辞書内では読みは半角の対応する文字に変換され、格納されます。読みの順序は JIS-X0201 文字セット定義のコード順です。辞書メンテナンスツールなどで一覧表示や読みの範囲指定を行う場合はこの順序が使われます。

可能な表記

可能な品詞

全部で 33 個の品詞があります。品詞名は日本語で記述してください。

以下は単語ファイルの記述例です。

   !ATOK12 
いち、一太郎、固有一般 
FD、フロッピィディスク、名詞 
たろはな，"一太郎，花子", 1

   !ATOK12 
!==================== 
!company,txt 
!取引先上位 200 社 
!1999.04.01 現在 
!==================== 
さん,サン・マイクロシステムズ株式会社,固有組織 
XXX,XXX有限会社,固有組織