atok8.ucf(4) (JFP リファレンスマニュアル (4) : ファイル形式)

JFP リファレンスマニュアル (4) : ファイル形式

atok8.ucf(4)

名前

atok8.ucf– ATOK8 環境設定ファイル

形式

/usr/openwin/lib/locale/ja/atok8/atok8.ucf $HOME/.atok8/atok8.ucf

機能説明

atok8.ucf は、atok8(1) に関する環境設定データを格納します。このファイルに記述されている値は、変更可能です。そのうちの一部は、atok8 の環境設定ツール (atok8(1) 参照) を使って編集することができますが、その他についてはテキストエディタを使って手動で編集する必要があります。このマニュアルページでは、手動で編集する必要のある値についてだけ説明しています。ツールで編集できる値の文法規則は、公開されていません。このマニュアルページに書かれていない値は、手動で編集せず atok8 の環境設定ツールを用いて編集してください。

atok8 の環境設定ツールが起動されている間に、atok8.ucf ファイルを手動で編集しないでください。環境設定終了時にこのツールが atok8.ucf ファイルに対して書き込みを行うと、手動で編集した変更が上書きされてしまいます。

手動編集による変更は、編集以降に起動される atok8 のクライアント (アプリケーション) に対してだけ適用されます。変更をすべてのクライアントに適用したい場合は、atok8 をいったん終了し、再度起動してください。

行の形式 :

# 記号で始まる行はコメントです。
各定義の最初の行は次の形式でなければなりません。
/name=value
/ の前に空白文字があってはなりません。
/ や # 以外の文字で始まる行は、前の行からの継続行として認識されます。

各設定値の名前と値 :

/SP=nnnnn

各 n は 0 または 1。スペースキー入力の扱いを設定します。nnnnn は、それぞれ次の 5 つの入力文字種に対応します。入力文字に関しては atok8(1) の「クライアント上の操作で利用できる機能」の項を参照してください。

あ	ひらがな
ア	全角カタカナ
ア	半角カタカナ
Ａ (ア)	全角アルファベットまたはカタカナ
A (ア)	半角アルファベットまたはカタカナ

数字が 0 の場合、スペースキーの入力は、そのモードでの空白文字として認識されます。数字が 1 の場合、スペースキーの入力は、そのモードでは機能キー入力として扱われます。デフォルト値は、11100 です。

/PREREAD=n: n は 0 または 1。辞書の先読み機能の有効・無効を切り替えます。値が 1 の場合 (デフォルト)、先読みは有効となりユーザが変換用のキー操作を行う前に辞書が参照されます。この機能によって、ユーザの変換操作から結果の表示までの時間が短縮されますが、一方で変換操作を行うまでのキー入力に対する応答速度が低下します。値が 0 の場合、先読みが無効となり、変換操作を行なった場合だけ辞書が参照されます。
/KOHOKANA=n: n は 0 または 1。キーボードがかなにロックされている場合に、数字キーでのラベル指定の有効・無効を切り替えます。atok8 の一括候補表示およびメニューにおいて、候補に数字のラベルがつきます。値が 0 (デフォルト) の場合、ユーザがかなキーを入力するとかな文字の入力として認識されます。この動作はキー表面に数字キーが刻印されている場合にも発生します。ユーザがラベルの数字を指定するためにそのキーを入力する場合も考えられます。その場合には、1 を割り当てます。値が 1 の場合、キーボードがかなにロックされていても数字が割り当てられているキーを入力すると数字の入力として扱われます。
/BSCODE=hh: hh は 16 進数で 0 以上 ff 以下。確定取り消しのコードを指定します。確定取り消しが発生した場合、確定済み文字列を消去するために、このコードが直前に確定した文字の数だけアプリケーションに渡されます。デフォルト値は 7f です。
/KOHOTMG=nnn: nnn は 10 進数で 2 以上 254 以下。スペースキーを何回押すと一括候補表示を行うかを指定します。デフォルト値は 2 です。

ファイル

/usr/openwin/lib/locale/ja/atok8/atok8.ucf: システム提供のマスター環境設定ファイル
/usr/openwin/lib/locale/ja/atok8/atok8.ucf.like7: ATOK7 に似たキーバインドを好むユーザ用のシステム提供のマスター環境設定ファイル
$HOME/.atok8/atok8.ucf: ユーザの環境設定ファイル

使用例

以下はデフォルトの atok8.ucf ファイルの一部です。

/SP=11100
/PREREAD=0
/BSCODE=7f
/KOHOKANA=0
/KOHOTMG=2

atok8.ucf(4)

名前

形式

機能説明

ファイル

使用例

関連項目