名前 | 機能説明 | リソース | ファイル | 関連項目
xci は、CS (変換サーバー) を、入力サーバーから利用するためのインタフェース モジュールです。CS は、CI-CS インタフェース仕様に準拠して作られています。
後述の個々のリソースを用いる場合、その親クラスとして、以下の 2 つのクラスが存在します。入力サーバーに依存するクラス。xci インタフェースを用いる入力サーバーにより定義されるクラスです。入力サーバー htt の場合は以下のようになります。
| リソース名 | htt |
| クラス名 | Htt |
xci を示すクラス。xci インタフェースに関するリソースであることを示します。
| リソース名指定方式 | xci |
| クラス名指定方式 | XCi |
たとえば、CS の指定の実際は以下のようになります。
| htt.xci.ja.csName: | cs00 |
| Htt.XCi.ja.CsName: | cs00 |
xci は、以下の順序で必要なリソースを検索します。
ルートウィンドウプロパティの RESOURCE_MANAGER 文字列 通常ホームディレクトリの .Xdefaults ファイルなどの内容が X サーバー起動時に自動的にこの文字列に反映されます。
resources ファイル 各 CS 用に用意されたリソースファイルです。以下の順序でファイルの有無を 判断し、最初に見つかったファイルのみが検索対象となります。
| $MLEPATH/locale_name/CS_name/resources |
| $HOME/.mle/locale_name/CS_name/resources |
| /usr/lib/mle/locale_name/CS_name/resources |
xci 用デフォルトファイル
/usr/openwin/lib/locale/locale_name/app-defaults/XCi
使用する CS の指定
(lc) ロケール名を指定してください。
| リソース名 | (lc).csName |
| クラス名 | (lc).CsName |
| データ型 | 文字列 |
| デフォルト | "cs00" |
| 意味 | 利用する CS の名前を指定します。 |
個々の CS に対して指定されるリソース
| リソース名 | (lc).(cs).connect.type |
| クラス名 | (lc).(CS).Connect.Type |
| データ型 | "RPC" |
| デフォルト | "RPC" |
| 意味 | xci と CS の接続方式を指定します。 |
| リソース名 | (lc).(cs).connect.hostName |
| クラス名 | (lc).(CS).Connect.HostName |
| データ型 | 文字列 |
| デフォルト | "localhost" |
| 意味 | RPC サーバーとしての CS が動作しているホスト名を指定します。 |
| リソース名 | (lc).(cs).connect.rpc.program |
| クラス名 | (lc).(CS).Connect.Rpc.Program |
| データ型 | int |
| デフォルト | 160002 |
| 意味 | RPC サーバーとしての CS のプログラム番号を指定します。 |
| リソース名 | (lc).(cs).connect.rpc.version |
| クラス名 | (lc).(CS).Connect.Rpc.Version |
| データ型 | int |
| デフォルト | 1 |
| 意味 | RPC サーバーとしての CS のバージョン番号を指定します。 |
| リソース名 | (lc).(cs).config.(NAME) |
| クラス名 | (lc).(CS).Config.(NAME) |
| データ型 | 文字列または int |
| デフォルト | なし |
| 意味 | CS の各種設定値を指定します。(NAME) には設定値名が入ります。具体的な設定値名および指定方法は各 CS のドキュメント等を参照して下さい。 |
| リソース名 | (lc).(cs).bind.(region).(state) |
| クラス名 | (lc).(CS).Bind.(REGION).(STATE) |
| データ型 | 特別な文法。この文法は Xt のトランスレーションマネージャの文法を 基本としています。"<key>" のみがイベント型としてサポートされます。 |
| デフォルト | なし |
| 意味 | 通常の文字入力状態および候補選択状態でのキーバインディングを指定します。(region).(state) の指定方法は以下の通りです。 |
通常の文字入力状態。まだ文字が入力されていません。
通常の文字入力状態。文字が入力されていますが変換されていません。
通常の文字入力状態。変換が開始されています。
候補一括表示。まだ候補が選択されていません。
候補一括表示。いずれかの候補が選択されています。
| リソース名 | (lc).(cs).bind.aux.(field).(state) |
| クラス名 | (lc).(CS).Bind.Aux.(FIELD).(STATE) |
| データ型 | 上記のリソースと同様 |
| デフォルト | なし |
| 意味 | 補助リージョン(単語登録ウィンドウなど)上での 文字入力フィールドおよび候補選択フィールド でのキーバインディングを指定します。 (field).(state) の指定方法は以下のとおりです。 |
文字入力フィールド。まだ文字が入力されていないか、または文字列全部が確定されています。
文字入力フィールド。文字が入力されていますが変換されていません。
文字入力フィールド。変換が開始されています。
候補選択フィールド。まだ候補が選択されていません。
候補選択フィールド。1 つ以上の候補が選択されています。
CS 共通に指定されるリソース
| リソース名 | popup.aux.foreground |
| クラス名 | Popup.Aux.Foreground |
| データ型 | 色指定 |
| デフォルト | black |
| 意味 | 補助リージョンのフォアグラウンドカラーを指定します。 |
| リソース名 | popup.aux.background |
| クラス名 | Popup.Aux.Background |
| データ型 | 色指定 |
| デフォルト | white |
| 意味 | 補助リージョンのバックグラウンドカラーを指定します。 |
| リソース名 | popup.aux.font |
| クラス名 | Popup.Aux.Font |
| データ型 | フォントセット |
| デフォルト | "-sun-gothic-medium-r-normal--16-140-75-75-c-70-jisx0201.1976-0,-sun-gothic-medium-r-normal--16-140-75-75-c-140-jisx0208.1983-0" |
| 意味 | 補助リージョンのフォントセットを指定します。 |
| リソース名 | popup.aux.offset.x |
| クラス名 | Popup.Aux.Offset.X |
| データ型 | int |
| デフォルト | 10 |
| 意味 | 補助リージョンの位置 (X 座標) をマウスポインタからの 相対位置で指定します。 |
| リソース名 | popup.aux.offset.y |
| クラス名 | Popup.Aux.Offset.Y |
| データ型 | int |
| デフォルト | 10 |
| 意味 | 補助リージョンの位置 (Y 座標) をマウスポインタからの 相対位置で指定します。 |
| リソース名 | popup.aux.lookup.direction |
| クラス名 | Popup.Aux.Lookup.Direction |
| データ型 | "horizontal" or "vertical" |
| デフォルト | "horizontal" |
| 意味 | 補助リージョン内の選択フィールドでの候補の整列方向を指定します。 |
| リソース名 | popup.aux.lookup.nrows |
| クラス名 | Popup.Aux.Lookup.Nrows |
| データ型 | int |
| デフォルト | 3 |
| 意味 | 補助リージョン内の選択フィールドの行数を指定します。 |
| リソース名 | popup.aux.lookup.ncols |
| クラス名 | Popup.Aux.Lookup.Ncols |
| データ型 | int |
| デフォルト | 5 |
| 意味 | 補助リージョン内の選択フィールドの列数を指定します。 |
| リソース名 | popup.aux.lookup.label |
| クラス名 | Popup.Aux.Lookup.Label |
| データ型 | "alphabetic", "numeric" or "none" |
| デフォルト | "alphabetic" |
| 意味 | 補助リージョン内の選択フィールドでのラベルの種類を指定します。 |
xci インタフェースモジュール
xci 用デフォルトファイル
各 CS 用リソースファイル