名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | オペランド | 環境 | 終了ステータス | 提供される prologue ファイル | ファイル | 属性 | 関連項目
mp プログラムは、-D または -P オプションを指定せずに呼び出された場合は、各 filename 順に読み取ってその内容の清書バージョンを PostScript™ フォーマットで作成し、標準出力に送ります。ファイル名引数が指定されていない場合は、mp は標準入力を読み取ります。端末からの標準入力の場合、EOF シグナル (通常では Ctrl-D) で入力を終了します。
-D および -P オプションを指定するには、引数として出力先プリンタ名が必要です。このプリンタ名を指定すると、出力先プリンタのプリンタ記述言語 (PDL) が生成されます。-D オプションを指定すると、 PDL は標準出力に出力されます。-P オプションを指定すると、 PDL はプリンタ用に直接スプールされます。このどちらのオプションも指定されていない場合は、mp はデフォルトの PostScript の出力を生成します。
mp プログラムは、Solaris でサポートされているさまざまなロケールのテキストを受け付け、指定されたロケールに応じて出力を生成します。また mp は、双方向テキストレンダリングや CTL (Complex Text Layout) などをサポートし、適切なテキストレイアウトで出力します。
mp の入力フォーマットとして、メール、ニュース記事、通常の ASCII ファイル、メールフォルダ全体、ダイジェストのすべてを利用できます。出力フォーマットの各ページの上部と下部には、バナー情報を含む、グレーのひし形、またはひし形と同じ寸法の輪郭が含まれます。
次のオプションを指定できます。
ニュース記事としてファイルをフォーマットします。上部のバナーには "Article from newsgroup" というテキストが書かれています。newsgroup は、Newsgroups: 行で最初に見つかった news グループになります。
A4 用紙サイズ (8.26 x 11.69 インチ) を使用します。
ユーザーの /etc/passwd エントリの gecos フィールドから抽出できる最大文字数です。デフォルトは 18 です。
"\nFrom" を使用して新しいメールメッセージの開始を示すのではなく、mp が Content-Length: メールヘッダーの値を探してそれを使用します。Content-Length: で次の "\nFrom" に行かない場合は、その値は正しくありません。mp はメールフォルダ内で後退して次の "\nFrom" を探します。
ダイジェストとしてファイルをフォーマットします。
出力先プリンタ用の PDL を生成し、X 印刷サーバーへの接続を要求します。
ELM メールが中間ファイルフォーマットにフロントエンドすると仮定します。ELM 内部からのメッセージの印刷 ("p" コマンドを使う)、特にタグ付きメッセージの印刷の場合に使用されます。このオプションは、ELM オプションの設定で指定する必要があります。
Filofax のパーソナルオーガナイザによって使用されるファイルをフォーマットします。
Franklin Planner のパーソナルオーガナイザによって使用されるファイルをフォーマットします。
メールの上部のヘッダーに、メールの送信先ではなく、送信元が印刷されます。自分専用のプリンタを持っているユーザー向けのオプションです。
横モードで出力します。紙 1 枚にテキストの 2 ページ分が印刷されます。
印刷するファイルのロケールを指定します。このオプショ ンを省略すると、mp は MP_LANG 環境変数のロケールを使用します。MP_LANG 環境変数も設定されていない場合は、LANG 環境変数を使用します。LANG 環境変数も設定されていない場合は、mp は現在動作中のロケールを特定しようと試みます。特定できない場合は、C ロケールで動作中であるとみなします。
メールフォルダとしてファイルをフォーマットし、複数のメッセージを印刷します。
通常の ASCII ファイルとしてファイルをフォーマットします。
指定した prologue ファイルを PostScript/Xprt prologue ファイルとして使用します。それ以前に定義したファイル名は無効になります。この prologue ファイルによって、印刷されるファイルの形式が指定されます。PostScript では、prologue ファイルの拡張子は .ps です。Xprt クライアント (-D オプションが指定されている場合) では、このファイルの拡張子は .xpr です。これらのファイルの定義については、後述の「提供される prologue ファイル」を参照してください。
出力先プリンタ用に PDL をスプールします。標準出力に送られる出力はありません。このオプションを使用するには、X 印刷サーバーへの接続が必要です。
メールやダイジェストメッセージが PostScript をメッセージのテキストとしてだけ持っている場合、通常は印刷されないでそのまま通過してしまいますが、このオプションを指定すると、PostScript もテキストとして印刷されます。
subject を、印刷する新しいサブジェクトとして使用します。コマンド行で指定した通常の ASCII ファイルを印刷する場合は、サブジェクトはデフォルトでその ASCII ファイル名となります。
Time Manager のパーソナルオーガナイザで使用するファイルをフォーマットします。
Time/System International のパーソナルオーガナイザで使用するファイルをフォーマットします。
用紙サイズ US (8.5 x 11 インチ) を使用します。これは、デフォルトの用紙サイズです。
デフォルトの構成ファイル /usr/lib/lp/locale/locale_name/mp/mp.conf の代わりに使用するファイルを指定します。ファイル名は絶対パスで指定してください。
このリリースの mp のバージョン番号を表示します。
ユーザーの /etc/passwd エントリの gecos フィールドから抽出できる最大文字数です。デフォルトは 3 です。
mp の使用方法を表示します (csh(1) を使用している場合は ? 文字をエスケープする必要があります)。
-D または -P オプションと一緒に使用して、どの X 印刷ディスプレイにクライアントを接続すべきかを決定します。
ページフォーマットファイル (.xpr または .ps) を保存するディレクトリを決定します。これらのファイルは、ページ装飾、各物理ページの論理ページ番号、横フォーマットか縦フォーマットかなどを決定します。MP_PROLOGUE がない場合には、デフォルトディレクトリは、 /usr/lib/lp/locale/C/mp になります。
-D または -P オプションのどちらも指定されていない場合、 prologue ファイル /usr/openwin/lib/locale/localename/print/prolog.ps または /usr/lib/lp/locale/localename/mp/prolog.ps (localename は、環境変数 MP_LANG または LANG の値) が存在する場合は、このファイルが印刷される出力の先頭に付加されます。この両方のファイルが存在する場合は、下位互換性を保つために /usr/openwin/lib/locale/localename/print/prolog.ps のファイルが優先されます。どちらかのファイルが存在せず、かつ、-D オプションが指定されていない場合は、印刷に必要なプロローグ情報の代わりに、該当ロケールの構成ファイル /usr/lib/lp/locale/localename/mp/mp.conf が構成情報として使用されます。prolog.ps が存在する場合、下位互換性を保つために mp.conf は使用されなくなります。
次の prologue ファイルが提供されています。拡張子 .ps を持つファイルは PostScript 出力用のもので、拡張子 .xpr を持つファイルは印刷サーバークライアント用のものです。.xpr ファイルは 300dpi のプリンタ用に生成されますが、ほかの解像度にも適応可能です。
このディレクトリ中の他のすべてのファイルに共通の .psファイルです。
デフォルトで使用されます。
-ff オプションが有効なときに使用されます。
-fp オプションが有効なときに使用されます。
-tm オプションが有効なときに使用されます。
-ts オプションが有効なときに使用されます。
デフォルトの prologue ファイルの代わりに使用可能なファイル。下部バナーの右隅にページ番号を出力します。
横フォーマット用の prologue ファイル
上記の代わりに使用可能な横フォーマット用の prologue ファイル
csh(1) の初期化ファイル
mail(1) の初期化ファイル
実行可能ファイル
デフォルトの構成ファイル
このディレクトリ中のその他すべての .ps ファイル用の共通 prologue ファイル。.xpr ファイル用ではありません。
メール印刷用のデフォルトの PostScript prologue ファイル
横フォーマット用のデフォルトの prologue ファイル
横フォーマット用の代替の prologue ファイル
代替のデフォルトの prologue ファイル。各ページの右下にページ番号を挿入。
Filofax フォーマット用のデフォルトの prologue ファイル
Franklin Planner フォーマット用のデフォルトの prologue ファイル
Time Manager フォーマット用のデフォルトの prologue ファイル
Time/System International フォーマット用のデフォルトの prologue ファイル
mp.conf の代わりに使用されるデフォルトのロケール固有 prologue ファイル (詳細は 環境 の説明を参照)。
mp.conf と .xpr ファイルの構造およびフォーマットについては、 国際化対応言語環境の利用ガイド に記述されています。プリンタ常駐フォントなどほかのフォントを使用する必要がある場合、あるいは出力形式を変更したい場合には、この文書を参照してください。
次の属性については attributes(5) のマニュアルページを参照してください。
属性タイプ | 属性値 |
---|---|
使用条件 | SUNWmp |
csh(1), mail(1), mailtool(1), attributes(5)
名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | オペランド | 環境 | 終了ステータス | 提供される prologue ファイル | ファイル | 属性 | 関連項目