pmconfig(1M)
名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | 終了ステータス | ファイル | 属性 | 関連項目 | 診断
名前
- pmconfig- 電源管理システムの設定
形式
-
/usr/sbin/pmconfig [-r]| [-f file]
機能説明
pmconfig ユーティリティーは、電源管理システムと保存停止・復元再開機能を設定します。ユーザーは、/etc/default/power のキーワードである PMCHANGEPERM に従って、許可されている場合にのみ pmconfig を使用して電源管理設定を変更する権限を持ちます。/etc/default/power のキーワードである CPRCHANGEPERM に従って、許可されている場合にのみ pmconfig を使用して保存停止・復元再開機能を変更する権限を持ちます。/etc/default/power のキーワードである PMCHANGEPERM と CPRCHANGEPERM の詳細については以下に記述する「ファイル」セクションを参照してください。
ユーザーの権限に基づいて、pmconfig は、最初に電源管理システムまたは保存停止・復元再開 (またはその両方) をリセットします。それから新しい電源管理システムまたは保存停止・復元再開 (またはその両方) の設定を /etc/power.conf から読み取り、この新しい設定を有効にするコマンドを発行します。pmconfig ユーティリティーはシステムの起動時に実行されます。また、このユーティリティーは、/etc/power.conf ファイルに対する手動による変更の後でコマンド行から実行することもできます。/etc/power.conf ファイルを編集した場合、その変更を有効にするには、pmconfig を実行する必要があります。
オプション
- -r
-
電源管理システムと保存停止・復元再開状態をデフォルトの状態にリセットして終了します。このオプションを使用するには、電源管理システムと保存停止・復元再開の設定に対する権限が必要です。
- -f file
-
ユーザーの権限に基づいて、pmconfig は、最初に電源管理システムまたは保存停止・復元再開 (またはその両方) をリセットします。それから新しい電源管理システムまたは保存停止・復元再開 (またはその両方) の設定を /etc/power.conf の代わりに file から読み取り、この新しい設定を有効にするためにコマンドを発行します。pmconfig が電源管理および (または) 保存停止・復元再開機能の設定ができた場合、/etc/power.conf 内の対応する設定は、file 内の設定に置き換えられます。
以下のオプションを使用することができます。
終了ステータス
ファイル
- /etc/power.conf
-
システムの電源管理設定ファイル
- /etc/default/power
-
システムの電源管理システムと保存停止・復元再開機能に対する権限を制御するファイル。PMCHANGEPERM キーワードは電源管理設定の権限を制御し、 CPRCHANGEPERM キーワードは保存停止・復元再開機能の設定権限を制御します。
- all
-
すべてのユーザーが設定の変更ができます。
- -
-
スーパーユーザーだけが設定の変更ができます。
- <user1, user2,...>
-
このユーザーリストに指定されているユーザーまたはスーパーユーザーは、設定の変更ができます。このリストには、空白またはコンマ (,) を使用して複数のユーザーを指定できます。このリストは、 < と > で囲む必要があります。
- console-owner
-
システムコンソールデバイスノードを所有するユーザーまたはスーパーユーザーだけが設定を変更できます。
以下に指定できる値を示します。
デフォルトの値は、PMCHANGEPERM=console-owner とCPRCHANGEPERM=console-owner です。
属性
以下の属性については、attributes(5) を参照してください。
| 属性タイプ | 属性値 |
|---|---|
| 使用条件 | SUNWpmu |
| インタフェースの安定性 | 不安定 |
関連項目
dtpower(1M), powerd(1M), power.conf(4), attributes(5), cpr(7), pm(7D)
診断
プログラムが設定ファイルを開くことができない場合は、標準エラー出力にエラーメッセージを出力します。プログラムが設定ファイル内の構文エラーを検出した場合は、エラーメッセージと設定ファイル内のエラーの行番号を出力します。プログラムは、その行の残りの情報は処理せずに次の行を処理します。エラーを含んでいる行の設定情報の中で、すでに処理されているものは使用されます。電源管理システムおよび (または) 保存停止・復元再開機能の設定を変更する権限がない場合、また設定ファイル中にユーザーが権限を持っていないエントリがある場合、権限を持つエントリについてだけ処理が行われ、権限のない部分についてはエラーが出力されます。
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