Solaris 8 2/04 新規機能の概要

システムパフォーマンスの向上

説明  

リリース 

サーバーのパフォーマンス向上

仮想ページと物理ページ、およびこれらのキャッシュ書き込みを制御するアルゴリズムが拡張されました。これらの拡張により、サーバーにおける一般的なユーザー負荷で、サーバーのシステムパフォーマンスが約 10% 向上します。 

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Dynamic Intimate Shared Memory (DISM)

Dynamic Intimate Shared Memory (DISM) により、データベース内の共有データセグメントのサイズを、動的に縮小または拡大できるようになりました。DISM では、Intimate Share Memory (ISM) の課題である、構成に失敗する問題や、サービス妨害などのセキュリティの脆弱性が解決されています。 

ISM とは、ロックされた多数のメモリーページで構成された、共有メモリーの 1 セグメントです。ISM に割り当て可能なロックされたページの数は一定です (変更できません)。これに対して Dynamic ISM (DISM) は、ページング可能な ISM 共有メモリーであり、DISM に割り当て可能なロックされたページの数は可変です (変更できます)。従って DISM を使用すると、動的再構成中に、システム上の物理メモリーを解放したり、新たに追加したりすることができます。DISM のサイズは、使用可能な物理メモリーとディスクのスワップ容量の合計値以内でれば、自由に変更できます。 

共有メモリー管理操作に関する詳細は、マニュアルページの shmop(2) を参照してください。

1/01 

DNLC の機能拡張

機能拡張されたディレクトリ名検索キャッシュ (DNLC) により、大規模なディレクトリ内のファイルにアクセスするときのパフォーマンスが向上しました。 

この機能の使い方については、『Solaris 8 のシステム管理 (追補)』の「DNLC 機能の向上」を参照してください。

6/00 

Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアルの更新

Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル』が更新されました。semsys:seminfo_semmnu パラメータの情報が追加されています。

 

このマニュアルは、Solaris 8 7/01 で更新されました。Solaris 8 1/01 リリースから追加された新しいパラメータ logevent_max_q_sz に関する記述が追加されました。また、tcp_slow_start_initial および tmpfs:tmpfs_minfree の 2 つのパラメータへの変更についても記載されています。

詳細は、『Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル』を参照してください。

1/01。 

7/01 で更新。