プライマリサーバーにハードウェアまたはソフトウェア上の問題で障害が発生した場合、または一時的にシャットダウンした場合には、認証サービスのフェイルオーバーにより、認証要求はセカンダリサーバーへ自動的にリダイレクトされます。
認証コンテキストは認証サービスが使用可能な Access Manager のインスタンス上でまず作成されなければなりません。Access Manager のこのインスタンスが使用できない場合は、認証フェイルオーバーメカニズムにより Access Manager の別のインスタンス上に認証コンテキストが作成されます。認証コンテキストは次のような順序でサーバーが使用可能かどうか確認します。
認証サービス URL を AutoContext API に送ります。次に例を示します。
AuthContext(orgName, url) |
この API を使う場合は、URL で参照されたサーバーのみを使用します。この場合、そのサーバー上で認証サービスが使用可能であっても、フェイルオーバーは起きません。
認証コンテキストが AMConfig.properties ファイルの com.iplanet.am.server* 属性に定義されたサーバーをチェックします。
手順 2 で失敗すると、認証コンテキストはネーミングサービスが利用可能なサーバーからのプラットフォームリストを照会します。ディレクトリサーバーの 1 つのインスタンスを共有する複数のインスタンスが、(主にフェイルオーバーを目的として) Access Manager 上にインストールされたときに、このプラットフォームリストが自動的に作成されます。
たとえば、プラットフォームリストに Server1、Server2、および Server3 の URL が含まれていると、認証コンテキストは Server1、Server2、および Server3 のいずれかで認証が成功するまでループします。
プラットフォームリストは、ネーミングサービスの有無に依存しているので、常に同一のサーバーから得られるわけではありません。さらに、ネーミングサービスのフェイルオーバーが最初に起こります。複数ネーミングサービス URL は AMConfing.properties の com.iplanet.am.naming.url プロパティーに定義されます。利用可能な最初のネーミングサービス URL は、認証フェイルオーバーが発生する (プラットフォームサーバーリスト中の) サーバーのリストを持つサーバーを特定するのに使われます。