Sun Java System Access Manager 7 2005Q4 配備計画ガイド

Access Manager XML で可能な組織の説明は 1 つに限られる

Access Manager の組織は、amEntrySpecific.xml で定義されます。このファイルでは、1 つの組織の説明だけを記述できます。この結果、ディレクトリエントリのプロパティーをカスタマイズしたり、管理ページや検索ページを UI 内に作成すると、カスタム属性は Access Manager 設定全体に適用されます。この Access Manager 要件は、特にホスティングサービスを行う企業など、配備における組織ごとに異なる表示属性を必要とする諸企業のニーズに合わない場合があります。

次の例で、Edison-Watson 社はホスティング企業として、インターネットサービスを多数の企業に提供しています。企業 A では、ユーザーの姓、名、バッジ番号を入力するフィールドを表示する必要があります。企業 B では、ユーザーの姓、名、社員番号を入力するフィールドを表示する必要があります。

他の 2 社に対してインターネットサービスを提供するホスティング企業の組織

組織の説明は、組織レベルではなくルートレベル (o=EdisonWatson) で定義されます。デフォルトでは、企業 A と 企業 B の両方の UI を同一にする必要があります。また、すべてのサービスは、下位スキーマタイプユーザーの属性になるように、属性をグローバルに定義します。したがって、企業 A が、予備クラス CompanyA-user にそのユーザー用の属性を保持し、企業 B が、CompanyB-user に属性を保持している場合、企業 B の属性は上書きされ、表示されません。

回避策としては、ユーザー表示に対処するように ACI を修正する方法があります。ただしこの回避策は、「検索」および「作成」ウィンドウでの属性には対処しません。