Sun Java System Access Manager 7 2005Q4 配備計画ガイド

ロードバランサを使用する場合の設定

次の図は、Directory Proxy Server またはハードウェアロードバランサを含むマルチサプライヤ構成を示しています。この設定により、Access Manager によりサポートされているフェイルオーバー、高可用性、および管理されたロードバランスをうまく活用することができます。

図 5–4 ロードバランサを使用したマルチサプライヤ構成

ロードバランサを使用したマルチサプライヤレプリケーション

LDAP ロードバランサを使用することにより、Access Manager で提供されるレベルを上回る高可用性とディレクトリフェイルオーバー保護の機能が追加されます。たとえば、Directory Proxy Server は、各サーバーに再配分される負荷の割合を指定できます。また、すべてのバックエンド LDAP サーバーが使用不可になった場合は、Directory Proxy Server が引き続き要求を管理し、クライアントのクエリーを拒否します。ロードバランサをインストールする場合は、このアプリケーションを認識するように Access Manager を設定する必要があります。

  1. Access Manager を設定する前に、Directory Server をレプリケーション用にセットアップします。ディレクトリレプリケーションおよびセットアップ手順については、Sun Java System Directory Server のマニュアルを参照してください。http://docs.sun.com/coll/1316.1

  2. LDAP ロードバランサをインストールおよび設定します。使用しているロードバランサに同梱されているマニュアルの指示に従ってください。

  3. AMConfig.properties ファイルで、 com.iplanet.am.directory.host および com.iplanet.am.directory.port プロパティーを、コンシューマ Directory Server のロードバランサのホストおよびポート番号を指すように修正します。

  4. 有効になっている Access Manager 認証モジュールごとに、Access Manager コンソールを使用して、コンシューマ Directory Server を指定します。次の手順では、例としてLDAP 認証モジュールを使用します。

    • 最初の LDAP サーバーとポートには、プライマリ(コンシューマ) Directory Server のホスト名とポート番号を、proxyhostname:port の形式で入力します。

    • 2 番目の LDAP サーバーとポートには何も入力しないでください。

  5. serverconfig.xml ファイルで、コンシューマ Directory Server のホスト名とポート番号を指定します。serverconfig.xml ファイルの例を次に示します。

  6. Web コンテナを再起動して Access Manager を再起動します。