Sun Enterprise Authentication Mechanism 1.0.1 ガイド

gsscred テーブル用に選択する機構

gsscred テーブル用に正しい機構を選択するには、いくつかの要因が関わってきます。

次に、選択できるすべてのバックエンド機構のリストを示し、その利点を説明します。

files

gsscred テーブルは 1 つのファイルシステム上に格納されます。共有されないローカルのファイルシステムは、テーブルの作成後にネットワーク上で転送が行われないため、最も安全なバックエンドを提供します。このバージョンのファイルは最も速く構築されます。

xfn_files

gsscred テーブルは /var/fn ファイルシステムに格納されます。このファイルシステムを共有することも共有しないこともできます。すべての xfn ファイルは構築に時間がかかります。

xfn_nis

gsscred テーブルは NIS ネームスペースに格納されます。このファイルシステムにおける検索ではセキュリティは保証されません。すべての xfn ファイルは構築に時間がかかります。

xfn_nisplus

gsscred テーブルは NIS+ ネームスペースに格納されます。このファイルシステムにおける検索ではセキュリティは保証されません。すべての xfn ファイルは構築に時間がかかります。

xfn

gsscred テーブルは xfn のデフォルトのシステムに格納されます。すべての xfn ファイルは構築に時間がかかります。

files バックエンド機構の場合、初期検索は時間がかかることがあります。他の機構の場合は、ネームサービスを使用するため、初期検索の時間が短縮されることがあります。すべての機構において、データをキャッシュに入れた後は、検索時間はほぼ同じになります。