Sun Enterprise Authentication Mechanism 1.0.1 ガイド

資格テーブルを作成するには

gsscred 資格テーブルは、NFS が SEAM プリンシパルをユーザー ID にマッピングするために使用します。NFS クライアントが Kerberos 認証を使用して NFS サーバーからファイルシステムをマウントできるようにするには、このテーブルを作成して、利用可能にしておきます。

  1. 適切なサーバー上でスーパーユーザーになります。

    どのサーバー上でこのコマンドを使用するか、および、どの ID でこのコマンドを実行するかは、gsscred テーブルをサポートするために使用するバックエンド機構によって異なります。すべての機構 (xfn_nisplus を除く) において、スーパーユーザーになる必要があります。

    使用するバックエンド機構 

    操作 

    files

    NFS サーバー上で実行する 

    xfn

    デフォルトの xfn ファイルの設定に基づいてホストを選択する

    xfn_files

    NFS サーバー上で実行する 

    xfn_nis

    NIS マスター上で実行する 

    xfn_nisplus

    NIS+ データを変更するアクセス権がある任意の場所で実行する 

  2. 省略可能: /var/fn がないときで xfn オプションの 1 つを使用したい場合、初期 XFN データベースを作成します。


    # fnselect files
    # fncreate -t org -o org//
    
  3. gsscred を使用して、資格テーブルを作成します。

    このコマンドは、/etc/nsswitch.confpasswd エントリで書かれているすべての情報源から情報を集めます。ローカルのパスワードエントリを資格テーブルに入れたくない場合は、一時的に files エントリを削除します。詳細は、gsscred(1) のマニュアルページを参照してください。


    # gsscred -m kerberos_v5 -a