Sun Enterprise Authentication Mechanism 1.0.1 ガイド

チケットを破棄するには

チケットは通常、そのチケットを作成したコマンドが終了すると自動的に破棄されます。しかし、チケットを使用し終えたときに確実に破棄したい場合は、明示的に Kerberos チケットを削除することもできます。チケットは無断で使用され、そのチケットは有効期限がくるまで使用される可能性があります (ただし、そのチケットを使用するには、暗号を復号化しなければなりません)。

チケットを削除するには、kdestroy コマンドを使用します。


% /usr/bin/kdestroy

kdestroy は、ユーザー本人のすべてのチケットを破棄します。特定のチケットだけを選択して破棄することはできません。

システムから離れるときに自分のアクセス権が使用される心配がある場合は、kdestroy を使用するか、スクリーンセーバーで画面をロックします。


注 -

必ずチケットが破棄されるようにするには、ホームディレクトリにある .logout ファイルに kdestroy コマンドを追加します。

PAM モジュールが構成されている場合 (デフォルトであり、通常デフォルトのまま使用)、チケットはログアウト時に自動的に破棄されます。したがって、kdestroy の呼び出しを .logout ファイルに追加する必要はありません。しかし、PAM モジュールが構成されていない場合、あるいは、PAM モジュールが構成されているかどうかが分からない場合は、.login ファイルに kdestroy を追加して、システム終了時に必ずチケットが破棄されるようにしてください。