Sun Enterprise Authentication Mechanism ガイド

値の変更とコンテキストの破棄

コンテキストを設定した後に、転送される個々のデータ単位の QOP やサービスの値をアプリケーションが変更しなければならない場合もあります。たとえば、パスワードを暗号化するがログイン名は暗号化しないプログラムが必要な場合です。このためには、rpc_gss_set_defaults() を使用します。


例 8-2 rpc_gss_set_defaults()

rpc_gss_set_defaults(clnt->clnt_auth, rpc_gss_svc_privacy, qop);

. . .

この場合、セキュリティサービスはプライバシに設定されます (「コンテキストの作成」を参照)。qop は新しい QOP を示す文字列へのポインタです。

コンテキストを通常どおり破棄するには、auth_destroy() を使用します。

サービスと QOP の変更についての詳細は、rpc_gss_set_defaults(3N) のマニュアルページを参照してください。