JMS (Java Message Service) API は、次の 2 種類の管理対象オブジェクトを使用します。
接続ファクトリ。アプリケーションがプログラムでほかの JMS オブジェクトを作成できるようにするオブジェクトです。
送信先。メッセージのリポジトリとして機能します。
オブジェクトは管理された上で作成され、その作成方法は JMS の実装に固有になります。Communications Server で、次のタスクを実行します。
JMS アプリケーションは、JNDI API を使用して接続ファクトリと送信先リソースにアクセスします。通常、JMS アプリケーションは 1 つ以上の接続ファクトリと 1 つ以上の宛先を使用します。作成するリソースを確認するには、アプリケーションを理解したり、アプリケーションの開発者の意見を確認したりすることをお勧めします。
接続ファクトリには次の 3 つのタイプがあります。
ポイントツーポイント通信で使用する QueueConnectionFactory オブジェクト
パブリッシュ - サブスクライブ通信で使用する TopicConnectionFactory オブジェクト
ポイントツーポイント通信とパブリッシュ - サブスクライブ通信の両方で使用できる ConnectionFactory オブジェクト。新しいアプリケーションでの使用をお勧めします。
送信先には次の 2 種類があります。
ポイントツーポイント通信で使用する Queue オブジェクト
パブリッシュ - サブスクライブ通信で使用する Topic オブジェクト
『Java EE 5 Tutorial』の JMS に関する章では、これら 2 つの通信タイプと、JMS のほかの側面が説明されています (http://java.sun.com/javaee/5/docs/tutorial/doc/index.html を参照)。
リソースを作成する順序は重要ではありません。
Java EE アプリケーションでは、次の手順に従って Communications Server の配備記述子に接続ファクトリリソースと送信先リソースを指定します。
接続ファクトリ JNDI 名は resource-ref または mdb-connection-factory 要素に指定します。
送信先リソース JNDI 名は、メッセージ駆動型 Bean の ejb 要素と message-destination 要素に指定します。
物理送信先名は、Enterprise JavaBean 配備記述子の message-driven 要素または message-destination-ref 要素のいずれかにある message-destination-link 要素に指定します。さらに、message-destination 要素にも指定します。message-destination-ref 要素は、新しいアプリケーションで推奨されない resource-env-ref 要素から置き換わります。Communications Server 配備記述子の message-destination 要素で、物理送信先名と送信先リソース名をリンクします。