Sun GlassFish Communications Server 2.0 管理ガイド

メッセージ保護ポリシーについて

メッセージ保護ポリシーは、要求メッセージ処理と応答メッセージ処理に対して定義され、ソース認証または受信者認証に関する要件として表現されます。ソース認証ポリシーは、メッセージを送信したエンティティーまたはメッセージのコンテンツを定義したエンティティーの ID がメッセージ内で確立され、その ID をメッセージ受信者が認証できる、という要件を表します。受信者認証ポリシーは、メッセージを受信可能なエンティティーの ID をメッセージ送信者が確立できるようにメッセージが送信される、という要件を表します。プロバイダは、特定のメッセージセキュリティーメカニズムを適用することで、SOAP Web サービスメッセージにおけるメッセージ保護ポリシーを実現します。

要求と応答に対するメッセージ保護ポリシーが定義されるのは、特定のプロバイダがコンテナ内に設定される時です。また、アプリケーションまたはアプリケーションクライアントの Sun 固有の配備記述子内で、アプリケーション固有のメッセージ保護ポリシー (Web サービスのポートまたは操作の粒度でのポリシー) を設定することも可能です。いずれにせよ、メッセージ保護ポリシーを定義する場合、クライアントの要求と応答に対するメッセージ保護ポリシーは、サーバーのそれと一致する (等しい) 必要があります。アプリケーション固有のメッセージ保護ポリシーの定義方法の詳細は、『開発者ガイド』の「Securing Applications」の章を参照してください。