Sun GlassFish Communications Server 2.0 管理ガイド

Web サービスの規格

Simple Object Access Protocol (SOAP) は、Web サービスに共通のメッセージング形式を提供します。SOAP によって、互いに未知のオブジェクトがメッセージを交換できます。SOAP では、XML ベースのデータコード化形式と HTTP を使用してメッセージを転送します。SOAP は、プログラミング言語にも動作プラットフォームにも依存せず、エンドポイントで特定のテクノロジを一切必要としません。

Universal Description, Discovery, and Integration (UDDI) は、Web サービスの登録、登録解除、および検索を行うための標準的な方法を提供します。電話システムのイエローページと同様に、UDDI レジストリによって、提供者はサービスを登録し、要求者はサービスを検索できます。要求者がサービスを見つけたあとは、要求者と提供者の間でレジストリが果たす役割はもうありません。

Web Services Description Language (WSDL) は、Web サービスの詳細を指定する標準的な方法を定義します。これは汎用 XML スキーマであり、Web サービスのインタフェース、バインディング、および配備に関するその他の詳細を指定できます。このようなサービスの詳細を指定する標準的な方法があることで、クライアントは予備知識がなくても Web サービスを使用できます。

ebXML (Electronic Business using eXtensible Markup Language) は、企業がインターネットを介してビジネスを行うための一連の仕様です。ebXML 仕様は、OASIS (Organization for the Advancement of Structured Information Standards) により管理されています。