Sun GlassFish Communications Server 2.0 管理ガイド

設定コマンド

設定コマンドを使用すると、IIOP リスナー、ライフサイクルモジュール、HTTP および HTTP リスナー、プロファイラ、およびその他のサブシステムを構築できます。

ここでは、次の内容について説明します。

SIP リスナーコマンド

SIP リスナーコマンドにより、リスナーを管理できます。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。

表 C–8 SIP リスナーコマンド

コマンド 

定義 

create-sip-listener

新しい SIP リスナーソケットを追加します。 

delete-sip-listener

指定した SIP リスナーを削除します。 

list-sip-listeners

既存の SIP リスナーを一覧表示します。 

HTTP および IIOP リスナーコマンド

HTTP および IIOP リスナーコマンドを使用して、リスナーを管理することができます。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。

表 C–9 IIOP リスナーコマンド

コマンド 

定義 

create-http-listener

新しい HTTP 待機ソケットを追加します。 

delete-http-listener

指定した HTTP リスナーを削除します。 

list-http-listeners

既存の HTTP リスナーを一覧表示します。 

create-iiop-listener

IIOP リスナーを作成します。 

delete-iiop-listener

指定した IIOP リスナーを削除します。 

list-iiop-listeners

既存の IIOP リスナーを一覧表示します。 

ライフサイクルおよび監査モジュールコマンド

ライフサイクルおよび監査モジュールコマンドを使用すると、ライフサイクルモジュールや、監査機能を実装するオプションのプラグインモジュールを制御できるようになります。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。

表 C–10 ライフサイクルモジュールコマンド

コマンド 

定義 

create-lifecycle-module

ライフサイクルモジュールを作成します。ライフサイクルモジュールによって、アプリケーションサーバー環境内で短期または長期の Java ベースのタスクを実行する手段が提供されます。 

delete-lifecycle-module

指定したライフサイクルモジュールを削除します。 

list-lifecycle-modules

既存のライフサイクルモジュールを一覧表示します。 

create-audit-module

監査機能を実装するプラグインモジュール用に、指定した監査モジュールを追加します。 

delete-audit-module

指定した監査モジュールを削除します。 

list-audit-modules

すべての監査モジュールを一覧表示します。 

プロファイラおよび SSL コマンド

プロファイラおよび SSL コマンドを使用すると、プロファイラおよび SSL クライアント設定を管理できます。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。

表 C–11 プロファイラおよび SSL コマンド

コマンド 

定義 

create-profiler

プロファイラ要素を作成します。サーバーインスタンスは、Java 設定内のプロファイラ要素によって、特定のプロファイラと連動しています。プロファイラの変更時には、サーバーを再起動する必要があります。 

delete-profiler

指定したプロファイラ要素を削除します。サーバーインスタンスは、Java 設定内のプロファイラ要素によって、特定のプロファイラと連動しています。プロファイラの変更時には、サーバーを再起動する必要があります。 

create-ssl

選択した SIP リスナー、HTTP リスナー、IIOP リスナー、または IIOP サービス内で SSL 要素を作成および設定し、そのリスナーまたはサービス上でセキュリティー保護された通信ができるようにします。 

delete-ssl

選択した SIP リスナー、HTTP リスナー、IIOP リスナー、または IIOP サービス内の SSL 要素を削除します。 

JVM オプションおよび 仮想サーバーコマンド

JVM オプションおよび仮想サーバーコマンドを使用すると、次のような要素を制御できます。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。

表 C–12 JVM オプションおよび 仮想サーバーコマンド

コマンド 

定義 

create-jvm-option

Java 設定または domain.xml ファイルのプロファイラ要素に、JVM オプションを作成します。プロファイラ用に作成された JVM オプションは、特定のプロファイラの実行に必要な設定を記録するために使用されます。新しく作成した JVM オプションを有効にするには、サーバーを再起動する必要があります。

delete-jvm-option

Java 設定または domain.xml ファイルのプロファイラ要素から、JVM オプションを削除します。

create-virtual-server

指定した仮想サーバーを作成します。Application Server で仮想化を行うことで、複数のホストアドレス上で待機している 1 つの HTTP サーバープロセスによって、複数の URL ドメインを処理できるようになります。アプリケーションを 2 つの仮想サーバーで使用できる場合は、同じ物理リソースプールを共有します。 

delete-virtual-server

指定した仮想サーバー ID の仮想サーバーを削除します。 

スレッドプールおよび認証レルムコマンド

スレッドプールおよび認証レルムコマンドを使用すると、次のような要素を制御できます。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。

表 C–13 スレッドプールおよび認証レルムコマンド

コマンド 

定義 

create-threadpool

指定した名前付きのスレッドプールを作成します。プール内のスレッドの最大数および最小数、作業キューの数、およびスレッドのアイドルタイムアウトを指定できます。作成したスレッドプールは、IIOP 要求やリソースアダプタの作業管理要求のサービスに使用できます。作成したスレッドプールは、複数のリソースアダプタで使用できます。 

delete-threadpool

指定した ID のスレッドプールを削除します。 

list-threadpools

すべてのスレッドプールを一覧表示します。 

create-auth-realm

名前付き認証レルムを追加します。 

delete-auth-realm

名前付き認証レルムを削除します。 

トランザクションおよびタイマーコマンド

トランザクションおよびタイマーコマンドを使用すると、トランザクションおよびタイマーサブシステムを制御できます。これによって、実行中のトランザクションを中断できるようになります。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。

表 C–14 レジストリコマンド

コマンド 

定義 

freeze-transaction

実行中のすべてのトランザクションが中断している間、トランザクションサブシステムを凍結します。このコマンドは、実行中のトランザクションをロールバックする前に呼び出します。すでに凍結しているトランザクションサブシステムに対してこのコマンドを呼び出しても、効果はありません。 

unfreeze-transaction

中断していた実行中のすべてのトランザクションを再開します。このコマンドは、すでに凍結しているトランザクションに対して呼び出します。 

recover-transactions

保留中のトランザクションを手動で回復します。 

rollback-transaction

指定したトランザクションをロールバックします。 

unpublish-from-registry

 

list-timers

特定のサーバーインスタンスに備えられたタイマーを一覧表示します。  

レジストリコマンド

レジストリコマンドを使用すると、Web サービスのアーティファクトを発行または発行解除できます。

表 C–15 レジストリコマンド

コマンド 

定義 

publish-to-registry

レジストリに Web サービスのアーティファクトを発行します。 

unpublish-from-registry

レジストリから Web サービスのアーティファクトの発行を解除します。 

list-registry-locations