SIP サービスでアクセスログのローテーションを有効化および設定できます。これらのログは as-install/domains/domain_dir/logs/sipaccess ディレクトリに保存され、ファイル名は sip_access_log.yyyy-mm-dd のようになります。この場所は、sip-service 要素以下の accesslog プロパティーを編集することで変更できます。
sip-service 以下の accessLoggingEnabled プロパティーは、SIP アクセスログの有効化に使用します。アクセスログを有効または無効にしたら、サーバーを再起動します。次のコマンドを使用します。
asadmin set config.sip-service.property.accessLoggingEnabled=true
sip-service 以下の accesslogsize プロパティーは、ファイルサイズに基づくログのローテーションに使用できます。このプロパティーのデフォルト値は 2000000 です。
SIP サービスのアクセスログ属性を次に示します (括弧内は domain.xml ファイルで定義される実際の属性名)。
ローテーション (rotation-enabled): 「ローテーション」ボックスにチェックマークを付けると、ファイルローテーションが有効になります。
ローテーションポリシー (rotation-policy): 「ローテーションポリシー」ドロップダウンリストからポリシーを選択します (利用できるポリシーは time のみです)。
ローテーション時間間隔 (rotation-interval-in-minutes): アクセスログのローテーションを実行する間隔 (分単位) を指定する数値を入力します。このフィールドは、「ローテーションポリシー」が「time」の場合にのみ有効です。デフォルトは 1440 分です。
rotation-interval を指定した場合、ローテーション間隔が経過したときに、新しいアクセスログファイルに付加されるローテーションサフィックスが、既存のアクセスログファイルのローテーションサフィックスと異なる場合のみ、アクセスログがローテーションされます。したがって、アクセスログファイルが予定した間隔でローテーションされたことを確認するには、ローテーション間隔とローテーションサフィックスを同時に指定する必要があります。
ローテーションサフィックス (rotation-suffix): ローテーションのあとログファイルの名前に付加されるサフィックスを表す文字列を入力します。デフォルトは YYYY-MM-DD です。
書式 (format): アクセスログの書式を指定する文字列値を入力します。次の表に示す書式を使用します。デフォルトの書式は、%client.name% %auth-user-name% %datetime% %request% %status% %response.length% です。
SIP ヘッダーの client.name、auth-user-name、datetime、request、status、response.length、max.forwards、from、cseq、contact、to、content.type、via、call.id もサポートされます。
すべてのヘッダーを有効にするには、次のコマンドを実行します。
asadmin set server-config.sip-service.access-log.format="\"%client.name% %auth-user-name% %datetime% %request% %status% %response.length% %max.forwards% %from% %cseq% %contact% %to% %content.type% %via% %call.id%\""
書式の文字列をエスケープする必要があります。
これらのプロパティーは、管理コンソールか、次の get および set コマンドを使用して編集できます。
SIP サービスのアクセスログのプロパティー値をすべて取得するには、asadmin get server-config.sip-service.access-log.* コマンドを使用します。
SIP サービスのアクセスログの属性を設定するには、set コマンドを asadmin set server-config.sip-service.access-log.rotation-enabled=false のように実行します。