管理コンソールまたは get および set コマンドを使用して、SIP リスナーを設定できます。SIP コンテナが待機するサーバーポートは、SIP リスナーを使用して設定できます。
デフォルトドメインのすべての SIP リスナーを表示するには、次の asadmin コマンドを入力します。
list server.sip-service.sip-listener.*
一般的な出力は次のとおりです。
server.sip-service.sip-listener.sip-listener-1 server.sip-service.sip-listener.sip-listener-2 server.sip-service.sip-listener.sip-listener-2.ssl |
デフォルトでは、ドメインに sip-listener-1 と sip-listener-2 の 2 つのリスナーが作成され、それぞれ SIP ポートと SIPS ポートに対応します。デフォルトでは、sip-listener-2 は TLS トランスポートを使用するように設定されます。
デフォルトドメインの sip-listener-1 のすべての属性を表示するには、次の asadmin コマンドを入力します。
get server.sip-service.sip-listener.sip-listener-1.*
一般的な出力は次のとおりです。
server.sip-service.sip-listener.sip-listener-1.address = 0.0.0.0 server.sip-service.sip-listener.sip-listener-1.enabled = true server.sip-service.sip-listener.sip-listener-1.external-sip-address = server.sip-service.sip-listener.sip-listener-1.external-sip-port = server.sip-service.sip-listener.sip-listener-1.id = sip-listener-1 server.sip-service.sip-listener.sip-listener-1.port = 5060 server.sip-service.sip-listener.sip-listener-1.transport = udp_tcp server.sip-service.sip-listener.sip-listener-1.type = default |
デフォルトでは、ポートは 5060 に設定され、アドレスは 0.0.0.0 に設定されます。0.0.0.0 のアドレスは、任意にバインド可能なアドレスで、サーバーソケットをシステム上の任意のネットワークインタフェースにバインドできます。
sip-listener-1 のデフォルトポートを変更するには、次のコマンドを使用します。
set server.sip-service.sip-listener.sip-listener-1.port=5065
Communications Server では、SIP リスナーを実行時でも変更できます。現在のところ、Communications Server はこれらの変更による影響を考慮しません。SIP リスナーの設定を変更する場合は、あらかじめ計画することをお勧めします。
SIP リスナーを作成するには、管理コンソールで「設定」ノードを展開し、設定する設定を選択します。次に、SIP サービスを選択し、「SIP リスナー」ノードを選択して、「新規」をクリックします。SIP リスナーの設定を定義して、「保存」をクリックします。
または、asadmin create-sip-listener コマンドを使用することもできます。サンプルコマンドを次に示します。
asadmin create-sip-listener --siplisteneraddress=127.0.0.1 --siplistenerport=5066 --transport=udp_tcp mysiplistener
次に、SIP リスナーの属性を示します。
名前 (id): 新しいリスナーの一意の ID を指定します。
ネットワークアドレス (address): 一意のポート値を使用して、リスナーでサーバーのすべての IP アドレスを待機する場合は、0.0.0.0 を入力します。それ以外の場合は、サーバーの有効な IP アドレスを入力します。
リスナーポート (port): 「ネットワークアドレス」フィールドが 0.0.0.0 の場合は、一意のポート値を入力します。別の IP アドレスを使用する場合は、目的のポート値を入力します。
有効 (enabled): リスナーを有効にするかどうかを決定します。false に設定した場合は、リスナーに接続しようとすると、ソケット例外 (java.net.ConnectException) が発生します。
トランスポート (transport): トランスポートレイヤープロトコルの種類を指定します。設定できる値は udp_tcp と tls です。
外部 SIP ポート (external-sip-port): 外部 SIP ポートを指定します。この値を指定した場合は、SIP コンテナの外部 SIP ポートの値よりも優先されます。
外部 SIPS ポート (external-sips-port): 外部 SIP ポートを指定します。この値を指定した場合は、SIP コンテナの外部 SIPS ポートの値よりも優先されます。
トランスポート (transport): トランスポートレイヤープロトコルの種類を指定します。設定できる値は udp_tcp と tls です。
タイプ (type): このオプションに指定できる値は、internal、external、および default です。internal に設定すると、このリスナーは融合ロードバランサによるプロキシのみで使用されます。external に設定すると、このリスナーは SIP ユーザーエージェントのみで使用されます。default に設定すると、このリスナーは SIP ユーザーエージェントと融合ロードバランサで使用されます。デフォルトでは、このオプションの値は default に設定されます。
SIP リスナーの属性を変更するには、asadmin set コマンドを使用するか、管理コンソールを使用します。SIP リスナーを編集するには、管理コンソールで「設定」ノードを展開し、設定を選択します。次に、SIP サービスを選択し、「SIP リスナー」ノードを選択して、編集する SIP リスナーを選択します。SIP リスナーの設定を編集して、「保存」をクリックします。
たとえば、SIP リスナーの SIP ポートを変更する場合は、asadmin set server.sip-service.sip-listener.sip-listener-1.port=5065 のコマンドを使用します。
開発者プロファイルで、「設定」、SIP サービス、「SIP リスナー」ノードの順に展開します。
クラスタプロファイルおよびエンタープライズプロファイルでは、「設定」ノードを展開し、変更する設定を選択します。次に、SIP サービスを選択し、「SIP リスナー」ノードを選択します。
設定する SIP リスナーを選択します。
「SSL」タブを選択して、次のように SSL を使用するリスナーを設定します。
「クライアント認証」: このフィールドをチェックすると、クライアントはこのリスナーを使用するときにサーバーに対して自身を認証します。
「証明書のニックネーム」: 既存のサーバーキーペアの名前と証明書を入力します。詳細は、セキュリティーに関する章を参照してください。
「SSL3」、「SSL2」、「TLS」: 「有効」チェックボックスにチェックマークを付けると、リスナーでセキュリティープロトコルが有効になります。SSL3、SSL2、TLS のいずれか、または 3 つすべてにチェックマークを付けます。
「暗号化方式群」: プロトコルで使用される利用可能な暗号化方式群を選択し、「追加」ボタンをクリックします。すべての暗号化方式群を有効にするには、「すべてを追加」ボタンを選択します。
「保存」をクリックします。
create-ssl