図 1-7 に示したメール構成には、2 つのドメインと 1 つのメールゲートウェイがあります。この構成では、各ドメインのメールサーバー、メールホストおよびメールゲートウェイ (複数も可) が、異なるシステムの場合も多くなります。メールの管理や配信の過程をより簡単にするため、ネームサービスを使用します。
メールクライアントがメールホストの /var/mail からメールファイルをマウントする場合、この種のメール構成を設定するには、以下の条件が必要です。
一般に複雑なゲートウェイシステムでは、特別な規則を追加し、sendmail.cf ファイルをカスタマイズする必要があります。
メールゲートウェイに main.cf ファイル (中心となるリレーメールプログラムを選択するには、ファイルを編集する必要があります。)
メールホストとして指定されたサーバー (メールホストの /etc/hosts ファイルに mailhost を追加します。NIS や NIS+ を実行していない場合は、すべてのメールクライアントの /etc/hosts ファイルにメールホスト IP アドレス行を追加します。)
ローカルメールボックスを持つ任意のシステム上にある同じ内容の /etc/mail/aliases ファイル (NIS や NIS+ を実行していない場合)
ユーザーにメールが格納される場所を示す別名エントリ、(NIS+ では mail_aliases.org_dir、NIS では別名マップ) に別名エントリ
各メールクライアントシステムに、デフォルトの /etc/mail/sendmail.cf ファイル (編集は不要)
メールボックスがメールホストにあるときに、/var/mail ディレクトリをマウントするための各メールクライアントの /etc/vfstab ファイルまたは /etc/auto_direct (autofs が使用されている場合) ファイルにエントリが必要
メールサーバーの /var/mail に、クライアントのメールボックスを格納できるだけの十分な領域