メールシステムの管理

Solaris に固有の規則

名前空間で作業するため、幾つかの特殊な規則が追加されています。これらの規則は sendmail では一般的でないので、これを使用できるのは Solaris ソフトウェアを稼働するシステムだけです。

名前空間のホスト情報で、特殊形式 $%y はいずれのホスト名とも対応します。この規則を使用して、ローカルかリモートのホストを対応させることができます。大きな区分から小さな区分へのマルチトークンマッチを行うので、短縮ローカルホスト名とともに、ホストの完全指定名も処理できます。

$%x 形式は DNS により MX レコードと一致させます。これは DNS データベースに A レコードがない場合でも行われます。

$%l はローカルドメインのホストの完全指定名を一致させます。NIS またはローカルのファイルが使用されている場合、名前空間のホスト名にはローカルドメイン名を含めるか、DNS 転送を起動する必要があることを意味します。NIS+ 名前空間はいかなる変更もせずに、ホスト名を適切に指定します。

DNS 転送が設定できず名前空間を変更してホストの完全指定名を使用できない DNS で、NIS 環境の $%l を使用するには、構成ファイルに次の行を追加します。

DAhosts.byname

そして %l の箇所をすべて %A で置換します。A の位置には重複しない文字なら何でも使えます。これでターゲットホストを IP アドレスに対応でき、単独のトークン名である限り、ホストの完全指定名を検索する必要がなくなります。対応付けたすべてのアドレスはローカルとみなされるので、名前空間には、メールドメイン外のいかなるシングルのトークンホストのエントリも含まれていないことを確かめてください。