メールシステムの管理

引数処理とアドレス解析

sendmail が入力を受けると、受信者の名前を収集し (コマンド行か SMTP プロトコルのどちらかから)、2 つのファイルを生成します。1 つはヘッダーと受信者のリストを含む「封筒」に相当するファイルです。別のファイルにはメッセージ本体が含まれます。sendmail プログラムはメーリングリストも含め別名を展開し、リモートの受信者の確認ができるかぎり行われます。次に構文をチェックし、ローカルの受信者を確認しますが、ホスト名の詳細なチェックは配信まで行われません。sendmail がローカルの受信者を確認すると、メッセージの転送が行われます。

sendmail は、受信者リストを解析したあとで封筒とメッセージのヘッダーの両方に名前を追加します。名前が別名に変換されるか、または転送されると、古い名前がリストに保存され、配信フェーズでこの受信者を無視するよう指示するフラグが設定されます。このリストは重複がないように管理されていて、1 人が 2 つの異なるグループに所属している場合に発生するような別名ループ、およびメッセージが重複して同じ受信者に配信されるといったことを防ぎます。


注 -

別名リストに、異なる構文を使用した同じ個人宛の電子メールアドレスがある場合、ユーザーは、同じメッセージを 2 回受けとることがあります。sendmail は、内容が同じメールの電子メールアドレスを必ず比較できるとは限りません。