ネームサービスとして NIS と DNS を使用するときに、sendmail を使用する前に解決しておかなければならない設定上の問題を以下に示します。
NIS をプライマリネームサービスとして設定しているときに、sendmail は、自動的に NIS ドメイン名の最初の構成要素を取り除いた結果をメールドメイン名として使用します。たとえば、ebs.admin.acme.com の場合は、admin.acme.com となります。
DNS の転送機能がオンになっていれば、NIS で解決できないという照会は DNS に転送されるため、NIS ホストマップに mailhost エントリの必要はありません。
NIS が完全なホスト名を認識できなくても、DNS がそれを行います。NIS と DNS の通常の設定手順を踏んでいる完全なホスト名の要件は満たされます。
NIS のホストテーブルにおけるすべてのホストエントリに対して、DNS にも対応するホストエントリが存在しなければなりません。
共通のメールドメインの NIS のホストマップ中のホストのエントリは同じである必要があります。たとえば、ebs.admin.acme.com ドメインのホストマップは、esg.admin.acme.com のそれと同じでなければいけません。もし、そうでないと、ある NIS ドメインで有効なアドレスが他の NIS ドメインでは無効になってしまいます。