特定のトランスポートまたはトランスポートタイプで実行されるプログラムを書くことができます。あるいは、システムが選択するトランスポート、またはユーザが選択するトランスポート上で実行されるプログラムを書くこともできます。ネットワークの選択では、/etc/netconfig データベースと環境変数 NETPATH を使用します。これにより希望するトランスポートを指定したり、また可能であればアプリケーションがそれを使用できます。指定したトランスポートが不適当な場合、アプリケーションは自動的に適切な機能を持つ他のトランスポートを試みます。
/etc/netconfig には、ホストで使用できるトランスポートが記載されていて、タイプによって識別されます。NETPATH はオプションで、ユーザはこれを使用してトランスポートを指定したり、/etc/netconfig にあるリストからトランスポートを選択したりできます。NETPATH を設定するとユーザは、アプリケーションが利用できるトランスポートを試みる順序を指定できます。NETPATH を設定しないと、システムはデフォルトで /etc/netconfig に指定されているすべての選択可能なトランスポート (visible (可視) トランスポート) について、ファイルに現れる順番で選択を試みます。
ネットワーク選択についての詳細は、『Transport Interfaces Programming Guide』または getnetconfig(3N) と netconfig(4) のマニュアルページを参照してください。
RPC では、選択可能なトランスポートを次のタイプに分類します。
表 2-6 nettype パラメタ
値 |
説明 |
---|---|
netpath と同じ。 |
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/etc/netconfig ファイルのエントリのうち、可視フラグ (v フラグ) の付いたトランスポートが使用される。 |
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visible と同じ。ただし、接続型トランスポートに限定される。/etc/netconfig ファイルに記載された順に選択される。 |
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visible と同じ。ただし、非接続型トランスポートに限定される。 |
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接続型トランスポートが、NETPATH で設定された順に使用される。 |
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非接続型トランスポートが、NETPATH で設定された順に使用される。 |
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インターネット・ユーザデータグラム・プロトコル (UDP) が指定される。 |
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インターネット・トランスミッション・コントロール・プロトコル (TCP) が指定される。 |