この節では、SunOS 4.x では提供されなかった機能で、SunOS 5.x rpcgen コード生成プログラムで追加されたものについて説明します。
rpcgen では、クライアント側、サーバ側、および makefile の各テンプレートを生成することができます。オプションのリストについては、「クライアント側とサーバ側のテンプレート」を参照してください。
rpcgen には、C 形式モードとデフォルトモードという 2 つのコンパイルモードがあります。C 形式モードでは、引数は構造体へのポインタではなく値で渡されます。また、C 形式モードでは複数の引数を渡すこともできます。デフォルトモードは旧バージョンと同じです。両方のモードのコード例については、「C 形式モード」を参照してください。
現バージョンでは、マルチスレッド環境で実行可能なマルチスレッド対応コードを生成することができるようになりました。デフォルトでは、rpcgen によって生成されたコードはマルチスレッド対応ではありません。詳細およびコード例については、「マルチスレッド対応のコード」を参照してください。
rpcgen では、マルチスレッド自動モードで実行するマルチスレッド対応サーバスタブを生成します。定義およびコーディング例については、「自動マルチスレッド対応モード」を参照ください。
rpcgenでは、TS-RPC ライブラリか TI-RPC ライブラリのどちらかを使用してコードを生成します。「TI-RPC または TS-RPC のライブラリ選択」を参照してください。
rpcgen では、ANSI C に準拠したコードを生成します。また、ANSI C 準拠のコードは、SPARCompilerTM C++ 3.0 環境で使用することができます。「ANSI C に準拠したコードの生成」を参照してください。