ONC+ 開発ガイド

NIS+ の管理コマンド

NIS+ では、ネーム空間を管理するのに必要なコマンドがすべて提供されています。

表 5-1 にその要約を示します。

表 5-1 NIS+ のネーム空間管理コマンド

コマンド 

説明 

nischgrp

NIS+ オブジェクトのグループ所有者を変更する。 

nischmod

オブジェクトのアクセス権を変更する。 

nischown

NIS+ オブジェクトの所有者を変更する。 

nisgrpadm

NIS+ グループの作成と破棄、グループメンバリストの表示を行う。また、グループにメンバを追加または削除したり、グループメンバかどうかのテストを行う。 

niscat

NIS+ テーブルの内容を表示する。 

nisgrep

NIS+ テーブルのエントリを検索する。 

nisls

NIS+ ディレクトリの内容をリストする。 

nismatch

NIS+ テーブルのエントリを検索する。 

nisaddent

/etc ファイル、または、NIS マップの情報を NIS+ テーブルに追加する。

nistbladm

NIS+ テーブルの作成や削除を行う。また、NIS+ テーブルのエントリを追加、変更、削除する。 

nisaddcred

NIS+ プリンシパルの資格を作成し、それを Cred テーブルに保存する。 

nispasswd

NIS+ の Passwd テーブルのパスワード情報を変更する。 

nisupdkeys

NIS+ オブジェクトに保存されているパブリックキーを更新する。 

nisinit

NIS+ のクライアントまたはサーバを初期化する。 

nismkdir

NIS+ ディレクトリを作成し、そのマスタサーバとレプリカサーバを指定する。 

nisrmdir

ネーム空間から、NIS+ ディレクトリとその複製を削除する。 

nissetup

org_dirgroups_dir の 2 つのディレクトリを作成し、NIS+ ドメインに対する全種類の NIS+ テーブル (空のテーブル) を作成する。

rpc.nisd

NIS+ のサーバプロセス。 

nis_cachemgr

NIS+ クライアントの NIS+ キャッシュマネージャを起動する。 

nischttl

NIS+ オブジェクトの生存時間を変更する。 

nisdefaults

NIS+ オブジェクトのデフォルト値 (ドメイン名、グループ名、ワークステーション名、NIS+ プリンシパル名、アクセス権、ディレクトリの検索パス、生存時間) をリストする。 

nisln

2 つの NIS+ オブジェクト間のシンボリックリンクを作成する。 

nisrm

ディレクトリ以外の NIS+ オブジェクトをネーム空間から削除する。 

nisshowcache

NIS+ キャッシュマネージャが管理している NIS+ 共有キャッシュの内容をリストする。