ONC+ 開発ガイド

ネットワークタイプ / トランスポート選択

rpcgen の省略可能な引数には、使用したいネットワークのタイプや特定のネットワーク識別子を指定するためのものがあります。(ネットワーク選択についての詳細は、『Transport Interfaces Programming Guide』を参照してください)

-s フラグを指定すると、指定したタイプのトランスポートからの要求に応答するサーバが作成されます。たとえば、次のコマンド

rpcgen -s datagram_n prot.x

を実行すると、NETPATH 環境変数で指定した非接続型トランスポートすべてに応答するサーバが標準出力に書き出されます。(NETPATH 環境変数が定義されていない場合は、/etc/netconfig で指定した非接続型トランスポートすべてに応答するサーバが標準出力に書き出されます)。コマンドラインでは、-s フラグとネットワークタイプのペアを複数指定できます。

同様に、-n フラグを指定すると、1 つのネットワーク識別子で指定したトランスポートからの要求だけに応答するサーバを作成することができます。


注意 - 注意 -

rpcgen-n フラグを指定して作成したサーバを使用するときは注意が必要です。ネットワーク識別子は各ホストに固有なため、作成されたサーバは別のホストで予測通りに機能しないことがあります。