Solaris のインストール (上級編)

ルールの例

次に rules ファイル内のいくつかのルール例を示します。各行にルールキーワードとそれに対する有効な値が指定されています。Solaris インストールプログラムは、rules ファイルを上から下へ走査します。Solaris インストールプログラムが、登録されているシステムに一致するルールキーワードとルール値を検出すると、プロファイルフィールドに指定されているプロファイルで指定される Solaris ソフトウェアをインストールします。

# rule keywords and rule values     begin script    profile       finish script
# -----------------------------	    ----------      --------      -------------
1 hostname eng-1                                    basic_prof        -
2 network 192.43.34.0 && !model ¥
  'SUNW,Sun 4_50'                         -         net_prof          -
3 model SUNW,SPARCstation-LX              -         lx_prof	      complete
4 network 193.144.2.0 && karch i86pc    setup       x86_prof      done
5 memsize 16-32 && arch sparc             -         prog_prof         -
6 any                                     -         generic_prof      -

1. このルールは、システムのホスト名が eng-1 の場合に一致します。basic_prof プロファイルを使用して、このルールに一致するシステムに Solaris ソフトウェアをインストールします。

2. このルールは、システムがサブネット 192.43.34.0 にあり、SPARCstation IPXTM (SUNW,Sun 4_50) でない場合は一致します。net_prof プロファイルを使用して、このルールに一致するシステムに Solaris ソフトウェアをインストールします。

3. このルールは、システムが SPARCstation LX の場合に一致します。lx_prof プロファイルと complete finish スクリプトを使用して、このルールに一致するシステムに Solaris ソフトウェアをインストールします。また、rules ファイルに関する注意事項」で説明しているルールラップの例でもあります。

4. このルールは、システムがサブネット 193.144.2.0 にあり、システムが x86 の場合に一致します。setup begin スクリプト、x86_prof プロファイル、done finish スクリプトを使用して、このルールに一致するシステムに Solaris ソフトウェアをインストールします。

5. このルールは、システムに 16M から 32M バイトのメモリーがあり、そのプロセッサタイプが SPARC の場合に一致します。prog_prof プロファイルを使用して、このルールに一致するシステムに Solaris ソフトウェアをインストールします。

6. このルールは、上記のどのルールにも一致しないシステムに一致します。generic_prof プロファイルを使用して、このルールに一致するシステムに Solaris ソフトウェアをインストールします。any を使用する場合は、必ず最後のルールで使用してください。