この画面では、ファイルシステム上の制限を変更することができます。制限は、自動配置機能が容量の再割り当てをするときにファイルシステムに対して何が実行できて、何ができないかを決定します。
制限を変更する主な目的は、現在より大きな容量を必要とするファイルシステムに十分な空き容量を作成することです。(割り当てられた容量の合計値が必要な容量の合計値より大きくなるようにします。)
制限を指定し、必要とする容量に十分な空き容量を割り当てても、ファイルシステムの再割り当てには限界があるため、自動配置に失敗することがあります。
ファイルシステムに対して、次のような制限を指定することができます。
Fixed (固定)
自動配置機能を使用して、ファイルシステムを変更することはできません。デフォルトでは、現在より大きな容量を必要としないファイルシステムは Fixed (固定) として指定されます。
Changeable (変更可能)
自動配置機能を使用して、ファイルシステムを他の場所に移動し、そのファイルシステムのサイズを変更することができます。この制限は、/etc/vfstab ファイルにマウントされているファイルシステムにのみ有効です。Minumum Size (サイズの最小値) を変更することで、ファイルシステムのサイズを変更できます。
現在より大きな容量を必要とするファイルシステムは、常に Changeable (変更可能) として指定されます。
Movable (移動可能)
自動配置機能を使用して、同一ディスクあるいは異なるディスク間で、ファイルシステムを別のスライスに移動することができますが、サイズは変わりません。この制限は、/etc/vfstab ファイルにマウントされているファイルシステムにのみ有効です。
Available (使用可能)
自動配置機能は、ファイルシステムのすべての容量を使用して、容量を再割り当てします。ファイルシステムの容量は、/etc/vfstab ファイルにマウントされていないため、すべて空き容量とみなされます。
ファイルシステムのデータはすべて失われます。この制限は、/etc/vfstab ファイルにマウントされていないファイルシステムにのみ有効です。
現在よりもさらに大きな容量が必要なファイルシステムと同じディスクに存在するファイルシステムには、Changeable あるいは Movable の制限を指定します。(当該ファイルシステムに隣接するファイルシステムをまず選択します。)
空き容量を共有できるファイルシステムには、Changeable 制限を指定します。
Changeable や Movable 制限の使用は最小限にとどめます。ファイルシステムが移動または変更される場合、ディスクの再区分化を行うために一時的にそのファイルシステム上のユーザーファイルのバックアップが取られるからです。(クライアントサービスおよび Solaris CD イメージはユーザーファイルとみなされます。)
Required Size
ファイルシステムがアップグレードに必要なサイズ
Existing Size
ファイルシステムの現在のサイズ
Free Space
ファイルシステムが含む空き容量
Space Needed
ファイルシステムがアップグレードに必要な追加容量
Minimum Size
アップグレード後の、ファイルシステムの最小サイズ。割り当てられていない容量がそのファイルシステムに追加されると、ファイルシステムのサイズは大きくなります。Chabgeable 制限が指定されていると、この値を増減させてファイルシステムのサイズを変更することができます。
Total Space Needed
すべてのファイルシステムが必要とする容量の合計。
Total Free Space Allocated
配置された空き容量の合計。この容量には、Available (Free Space) と Changeable (Existing Size - Minimum Size) とマークされたファイルシステムからの空き容量が含まれます。
短縮オプションを使用して、ファイルシステムを親ファイルシステムに移動(短縮)し、ファイルシステムの数を減らすことができます。短縮ファイルシステムでは、アップグレードのために現在より大きな容量を必要とするファイルシステムが変わる場合も変わらない場合もあります。
フィルタオプションを使用して、どのファイルシステムをリストに表示させるかを選択することができます。
デフォルトオプションを使用して、制限をすべてデフォルト値に設定し直すことができます。現在より大きな容量を必要とするファイルシステムは Changeable、その他のファイルシステムはすべて Fixed となります。