TCP/IP とデータ通信

主ネットワークインタフェースとして指定する方法

大部分の DHCP 構成パラメタは 1 つのネットワークインタフェースに固有ではありません。パラメタには、より一般的な情報を指定します。この種の一般パラメタの例として、NIS サーバ、NIS ドメイン、DNS サーバ、DNS ドメインがあります。Solaris マシンに 1 つのネットワークインタフェースだけがある場合は、一般パラメタとインターフェースに固有なパラメタとを区別する必要はありません。

マシンに複数のネットワークインタフェースがあり (すなわち、複数のホームがあり)、DHCP が複数のインタフェースの構成を行う場合は、複数のセットの一般構成パラメタを受け取って、パラメタ同士が衝突する可能性があります。たとえば、DHCP を使用してインタフェース le0 を構成する際に受け取った DNS パラメタを使用すべきなのでしょうか、それとも le1 用に受け取った DNS パラメタを使用すべきなのでしょうか。

1 つのネットワークインタフェースを主ネットワークインタフェースとして指定すれば、Solaris DHCP クライアントはこの問題を解決することができます。インタフェースに固有なパラメタ (たとえば、サブネットマスク) は各インタフェースから取り出され、一般パラメタは、主インタフェースから受け取った DHCP 情報だけから取り出されます。

ネットワークインタフェースを主インタフェースとして指定するには、そのインタフェースの DHCP イネーブルファイルにキーワード primary を追加します。たとえば、qe2 を主インタフェースとして使用したいと希望する場合は、/etc/dhcp.qe2 を編集して、primary という語を追加します。

キーワード primary が追加されていない場合 (主インタフェースとして指定されているインタフェースがない場合)、Solaris マシンは、構成が最初に正常終了したインタフェースからパラメタを受け取ります。